手作りの基礎化粧品〜クリームをつくろう(1)



なめらか・しっとり・ぷるぷるのクリームも、手作りできます。
市販品には合成の乳化剤や防腐剤、酸化防止剤などがたんまり入っているし、オイルも安い石油製のものがほとんどです。(「ミネラルオイル」を書いてあるのは、石油から作った鉱物油のことです)
植物性のオイルは肌に優しくなじんで細胞をふっくらさせ、ふっくらと水分を保持します。
冷蔵庫に入れておかないと腐ってしまうけれど、おいしそうで安全な、素敵なクリームを作ってみよう!

■クリームをつくろう(1)
■クリームをつくろう(2)
■クリームをつくろう(3)


■器具と材料の準備
クリームは、オイルと水を乳化させてつくります。
市販のクリームは、オイルが酸化しないように酸化防止剤を、水分が腐らないように保存料をたっぷり添加しています。また、着色料や合成香料なども入っています。
手作りのクリームは化粧水などと同じく傷み・腐りが早いです。
市販のものの感覚で、化粧台の前などに放置しておくとすぐに腐ってだめになってしまいます。
腐ったりかびたりした化粧品は肌に害があるので(アレルギーもおこしやすいです)、使わないでください。傷みにくくするためには、容器を殺菌して、できあがった化粧品は冷蔵庫で保管するのがいちばんです。
また、できれば容器に直接指を突っ込まず、アイスクリームのプラスチックスプーンなどを使ってすくいだして使いましょう。雑菌のついた指を入れると、菌が繁殖します。

■陶器ボウル
クリームをつくる容器です。
保温性がよく、湯せんにかけられるものがよいです。
角のない丸っこいもの、ごはん茶碗などが向いています。
■ビーカー
これも湯せんにかけられるもの。ビーカーでなくとも、湯飲み茶碗などで十分です。
精製水を入れ、湯せんにかける時に使います。
■温度計
オイルの温度をはかります。文房具店や製菓器具のコーナーにあります。
■スプーン
キサンタンガムを入れたり、できあがったクリームを容器に移すのに使います。
ステンレス製のカレースプーンなどでよいです。
■計量スプーン
大さじ、小さじです。大さじは15cc、小さじは5ccがはかれます。
3本セットのものの場合、「大さじ・小さじ・小さじの2分の1」のセットになっているので、一番小さいものを小さじだと勘違いしないように。
■ミニホイッパー
オイルと水をかき回すのに使います。製菓用の大きいものではなく、マドラーのような小さいものを使います。
これから購入するのであれば、気持ち大きめのものおすすめです。

【用具が買えるネットショップ】


■ぴのあ
■生活の木
■グリーンフラスコ
■お風呂の愉しみネットストア

■キャリアオイル(ベースオイル)
クリームのベースになる油です。
オイルには、
ホホバオイル、オリーブオイル、マカデミアナッツオイル、ククイナッツオイル、アーモンドオイル、などの植物性のオイル、
カレンデュラオイル、アロエベラオイルなどの浸出油、
エミューオイル、馬油、ラノリンなどの動物性のオイル、
ココアバター、シアバター、マンゴバターなどのバター類
があります。
化粧頻用のオイルは、手作り材料やアロマテラピー用品を通信販売しているネットショップやアロマショップなどで買えます。
いちばん手軽に手に入るのは、薬局で売っている「局方オリブ油」です。最初は入手しやすいもので試してみましょう。
「無印良品」のショップでは、ホホバオイル、オリーブオイル、スクアランオイルが買えます。
※食用オイルについて
食用のオリーブオイル、グレープシードオイル、ごま油などは安価で手に入りやすいですが、圧搾時に溶剤抽出している場合がほとんどなので、肌に直接つける化粧品にはあまりおすすめできません。

■乳化ワックス(エマルシファイイングワックス)
植物性の乳化ワックス。油と水分を乳化させてクリームを作る「手つなぎ役」。
通信販売でないと手に入りにくい。エマルシファイイングワクスは植物性セチルアルコールとポリソルベート60からなり、他の乳化剤に比べてかなり安全性の高い原料です。 (ラネットワックスなどには発ガン性あり)
■キサンタンガム
植物性の像年多糖類で、水分をジェル状に安定させるはたらきを持ちます。
加工食品では、ドレッシングやたれなどによく使われています。
オイルと水分が分離しにくくします。通信販売でないと入手しにくいです。
※これがなくてもクリームはできます。
■精製水
薬局のコンタクト用品コーナーに、500ml\100以下で置いてあります。
不純物を一切含まないので傷みにくく、手作り化粧品に向いています。
この水分をハーブティーやフラワーウォーター、ミネラルウォーターなどにおきかえて作ることもできますが、傷みは早くなります。
■エッセンシャルオイル
精油(エッセンシャルオイル)は、植物(花、葉、樹、果皮など)の揮発性の高い芳香物質です。
手作り化粧品に香りをつけ、アロマテラピー効果を期待できます。保湿・殺菌などの効果も。
天然のものとは言え、使い方によっては刺激物にもなる強い成分のものですので、取り扱いには十分気を付けてください。

■精油使用上の注意
(1)直接肌につけたり、口に入れたりしないこと。
例外として、ラベンダー・ティートリーの精油は直接肌につけられるものとして知られていますが、肌に合わない人は必ずいます。
まずはひじの内側などの肌の弱い部分に、オイルで濃いめに希釈した精油を少量つけて20分程度様子を見る「パッチテスト」をしてみてからのご使用をおすすめします。
パッチテストで赤くなったりかゆみを感じたりした場合は、使用を見合わせてください。
異常を感じたら、すぐに洗い流してください。
精油をマッサージなどに使用するときは、オイル(オリーブ油、ホホバ油など)で希釈して使います。精油は水には溶けません。スプレーやローションに使う場合は、オイルやアルコール、グリセリンなどに溶かしてから水と合わせるのがおすすめです。

(2)保存・取り扱いの注意
精油は、直射日光の当たらない冷暗所に保存してください。消費期限は未開封で2年・開封後1年程度が目安です。柑橘系(オレンジ、レモン等)の精油は半年程度で劣化しますので大量に買いだめしないほうが良いです。
通常、精油のボトルには1滴ずつ滴下できる「ドロッパー」がついています。使用するときには、入れすぎないように様子を見て注意して滴下します。
使用後は、きちんとフタをしめて保存します。
精油は揮発性の油です。火気のそばには近づけないこと。

(3)容器の注意
精油の原液は、プラスチックを溶かします。それぐらい、強い成分なのです。
希釈していない原液をプラスチックの容器に移し替えないでください。また、希釈した製品…スプレーやローション、クリームなど…も、できればガラス製の容器に入れて使用してください。

(4)その他の注意
オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなどの柑橘類の精油が肌につき、ここに日光…紫外線があたるとしみやかぶれの原因になります。これを「光感作用」といいます。ローションやクリームにこれらの精油を使用する場合は、夜の使用だけにした方が無難です。(せっけんに含まれている場合は流れてしまうのでほぼ無害です。)

また、下記の精油は妊娠中の使用は控えてください。
ジュニパー、セージ、ユーカリ、チェストベリー・アンジェリカ・カモマイル・カンファー・サイプレス・シダーウッド・ジャスミン・スペアミント・ゼラニウム・タイム・バジル・フェンネル・ペパーミント・マジョラム・メリッサ・ミルラ・ラベンダー・ローズ・ローズマリー


【材料が買えるネットショップ】

・乳化ワックス
■ぴのあ
■石澤研究所
■リンガリンガ
■いまじん
■NOTIONS
■Baldwin(海外)

・キサンタンガム
■ぴのあ
■いまじん
■石澤研究所
■リンガリンガ

・オイル類
■ぴのあ
■いまじん
■石澤研究所
■リンガリンガ
■NOTIONS
■生活の木
■お風呂の愉しみネットストア
■Baldwin(海外)

・エッセンシャルオイル
■いまじん
■リンガリンガ
■NOTIONS
■生活の木
■お風呂の愉しみネットストア
■Baldwin(海外)
■消毒
器具はきちんと消毒して使います。ちょっとした心使いで、無添加の化粧品はずいぶん保ちが違うものです。
陶器のボウルや耐熱ガラスのビーカー、金属製の器具などは鍋で煮沸消毒します。
トングがあると熱い器具を取り出すのに便利です。
プラスチック製のクリーム容器は、消毒用アルコールをたっぷりつけた脱脂綿でよく拭いて消毒します。
ふたも忘れずに消毒します。
つぎ→


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