ねこのしあわせ ひとのしあわせ〜るんば
                          (2003・2・01)


  
このページに来てくださった方へ。
  最初に下の絵本を読んでみてください。

  「ミキオの不思議な冒険」

  どうでしたか?子供向けの本だけどとても考えさせられませんでしたか?私は,何だか大人なのに猫を飼っている身としてはずかしいな・・という思いもしました。

家族の一員として家に迎えている猫はできれば室内飼いをオススメしたいと思って います。元野良さんだっかたら、外にでれないとかわいそう・・と思う方も多いかな?と 感じますが,ちゃんと室内飼いにできますし、順応できればずっとそのほうが幸せではないかな?と思うのです。

  家にいる猫はみんな元野良猫。みんな成猫になってから家にきて、素性もよく分かりません。全ての猫は避妊・去勢をしてあり、3匹は完全室内飼いです。
 1匹のサビ猫ビーちゃんのみは、家の中にとじ込めておくとヒステリーを起こすので、昼間だけ外に遊びに行きます。私も外に出しているからあまり大きなことは言えないのですが・・・(^^;)
 
 ビーちゃんは外に出て何をしてるかわかりません。
 もしかすると人のお庭にうんちやおしっこをしてるかもしれない。
 人の小鳥を狙ってるかもしれない。
 あたたかい車のボンネットに乗って傷つけてるかもしれない。
 かわいいと思って触ろうとした人を引っかいた事もあるかも。
 交通事故に遭うかもしれない。
 物置小屋に閉じ込められて出られないかもしれない。
 ケンカで猫エイズになったり、伝染病にかかるかもしれない。

 外にだすということは、いろんなリスクがあり,もし上記のような事態が起こって人に迷惑をかけて叱られたり,猫自身が被害がこうむっても飼い主が責任を負わねばならないと思っています。
 
 外にでるビーちゃんに私ができることは・・・
避妊をして子猫が産まれないようにする。
ワクチン・健康診断をして伝染病に気をつける。
毎月、ノミ駆除の予防をする。
首輪に名札をつけ連絡先の電話番号を明記する。
近隣の人にビーちゃんの存在と飼い主であることを知らせ,迷惑をかけたら知らせてもらうように話す。
ペット保険に加入し,不慮の事故・病気・他人に損害を与えた場合の損害賠償ができるようにしてある。(個人賠償責任保険つき。犬2頭も加入しています。室内飼い2匹の猫は入ってません。1匹は野良さん時代、事故にあったことがあるため加入。)
ビーちゃんが事故で死んだり,ご近所に迷惑をかけた場合は辛くても責任を負うこと。

 外に出すという事は,これだけのリスクだけではなく、人を猫嫌いにしてしまうというリスクもあります。
 例としていくつか・・・

社宅にいたときのケース

 社宅に住んでいた当時、1階の土のスペース、コンクリートのスペースにまで,近所の飼い猫、野良猫のトイレ場所に。ものすごい悪臭で窓も開けれず,1階の奥さんは毎日水と洗剤で清掃を3年続けました。隣の公民館のお年寄りから臭いから!と罵声をあびせられることもしばしば。赤ちゃんが産まれたご家庭は、猫の糞尿のにおいに吐くことも。
 忌避剤をみんなで分担してまいていたけど、一時的にしか効かずその費用も清掃の負担もほとんどが社宅の住人,特に1階の奥さんに集中。
 飼い猫さんのお宅にはさすがに事情を話して室内飼いにしてもらう。
 野良猫さんは仕方がないので清掃を続けながら、見かけたら追い払う事しかできなかった。1階の奥さんはとてもやさしい方だったので、猫に危害は加えませんでしたが,とても気の毒でした。(お手伝いもしていたのですが・・・)

ボランティアをしていたときのケース

 犬猫のボランティアをしていたとき(今は引退しています。)、相談の電話であったケース。匿名で「猫を殺したいから捕獲器を貸してください」という若い奥さん。もちろん、そういう目的での捕獲は法律で禁じられ、罰せられます。猫は愛護動物とされ、愛護法改正にともない、動物をみだりに殺傷した者は「1年以下の懲役(ちょうえき)または100万円以下の罰金」、えさや水を与(あた)えない虐待行為(こうい)に対する罰金も「30万円以下」となっています。
 事情を話し,保護目的(避妊・去勢・病気の保護)以外には貸せないとの旨を話す。近くで餌をやっている方がいるが、その数がものすごくてどんどん増えている。話しに行くとボランティアだからと逆に怒られた。相談者の庭がトイレ場になっていて、ものすごい悪臭で洗濯物も干せず、窓も開けれず,子供が吐いてしまうくらいの悪臭。毎日清掃の日々。その怒りをどこにぶつけたらいいのか?という相談でした。
 
義姉のケース

 念願の1戸建てを新築し,庭でガーデニングができるように土もいれ、子供たちと楽しみに。猫がどんどん入ってきて,植えた草木を荒らし,糞尿の被害に。ガーデニングを断念。ネットを張っても効果なし。清掃の日々。義姉も動物が嫌いではないので,仕方ないと思いつつ,(家の猫はかわいがってくれます。)折角の庭が台無しでため息です。

猫の飼い主が被害にあったケース

 数年前のことですが、当時アパートで一人暮らしをしていた友人が猫を飼っていました。仕事をしていた為,仕事中は猫は外へ。帰宅後家にいれてあげるという日々でした。他にも外に猫がいるようなのんびりとしたところのようでした。
 ある晩、用事があったため帰宅後に猫を外にだした後,よろよろと変な様子で猫が帰ってきたそうです。そのまま血を吐いて亡くなったそうです。原因は毒餌によるもの。
 彼女の悲しみは深く,外に出してしまった自分を責めてしまいました。
 
 毒餌の被害は、おそらく猫に被害をこうむった人がまいたものと思われます。まいた人には当然罪があります。罰せられるべきとも思います。犬や猫、野生動物、人間の子供に被害が及ぶ危険性も・・・
 と同時に,毒餌をまきたくなるほど猫が嫌いになってしまった、猫の被害にあっていたも・・・という背景がなかったか?と思うのです。
 犬のふん害のために毒餌をまかれた事件もあります。
 毎日マナーの悪い飼い主が家の前にふんを置き去りにしていったのが原因。

 動物には善悪がわかりません。
 人間は動物がわるいのだ!と決めつけがちですが,果たしてそうなのでしょうか?
 マナーの悪さが動物嫌いな人をつくっていないでしょうか?
 動物好きの飼い主さんたちは常にそのことに気を配り,マナーを守って飼うことが大切ではないでしょうか?
 
 昔は,猫が外でひなたぼっこしたり,遊んでいてもそんなにはとがめられませんでした。周囲に今でもそういった環境があって,近隣の方にも理解があるところは本当に恵まれています。そういう場所ばっかりだったら、安心して外に遊びに行っておいで!といえるのですが・・・(もちろん避妊・去勢して)そういう場所は本当に少なくなっているかと思われます。
 
 自分の猫が外の遊びに行って、事故にあったり、怪我をしていたり、いたずらをされたような形跡をもって帰ってきたとします。帰ってこれたのは幸運だったかもしれません。
 そういう形跡があったとしたら、その周りは猫にとって安全ではないかも・・と考える事も大切では?と思います。そう感じたら,猫の安全と人の幸せの為にも、思いきって室内飼いに変えてみることも大切ではないかな?と思います。
 猫はそれ以上怪我をしたり、事故に遭わずに安全に暮らせるかもしれない。
 猫に迷惑していただろう人は、追い詰められ,猫を憎み,毒餌をまいたり・・などの過激な行動にでないで済むかもしれません。
 猫の飼い主がちょっとでもマナーを守る事で,理解が得られたり,猫を好きになってくれる人が増えるかもしれません。

 新しく猫を飼おうとしている方には,やっぱり室内飼いをオススメしたいと思います。
 もうすでに飼っている方は、飼い方の見なおしと近隣の安全と迷惑をかけていないか考えるきっかけになってもらえれば・・と思います。

 神奈川の地域猫のように、飼い主がいないくて外で暮らしている猫たちに理解を示してもらってお世話をしていくことは大変です。ちゃんとうんちパトロールもしているというから素晴らしいと思います。
 でもそうできるまでには、たくさんの苦労があったに違いありません。
 なかなか実行に移すのは大変です。(私もできていないし。)

 そう考えたら,せめて自分で飼っている猫のマナーや安全、迷惑を考えることが一人一人にできることなのかな?と思ってこのエッセイを書きました。

 ねこのしあわせ ひとのしあわせって何だろう?
 どれが一番いいんだろう?
 いろんな考えがあって、正しい答えはこれだ!って決して言えないと思うけど。
 お互い思いやりをもって暮らしていければ・・と思います。

ついにび〜も完全室内飼いへ・・・うまくいくのでしょうか!?
   「サビ猫び〜の完全室内飼いへの道!」連載中・・・

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