2004年10月の日記


10月1日(Fri)  小さな親切
 「小さな親切大きなお世話」というが、今日は小さな親切が嬉しかった話。
 赴任先に向かうために高速バスを待っていた。事故があったしく、停留所で待つ人々はかなり待たされた。けれど、目的のバスが来て段々と人が乗り込んでいき、とうとう私一人になってしまった。40分以上待っている・・
 そこへ盲導犬を連れた使用者の女性がバスの運転手さんに案内されてやってきた。停留所のベンチの位置を教えてもらって腰掛けた。運転手さんは、「では、運転手に聞いてください。」と言ってバスに戻った。
 ちゃんと脇におとなしく伏せしている盲導犬を少し離れた位置から偉いな〜と見守っていた。(あまり見つめるのはよくない。お仕事中はそっとしておいてあげようね。)
 
 そのうち、やっと私の目的のバスがやってきた。バスの来た気配に女性が盲導犬とともに立ち上がった。なんだか不安そう。そうだ、行き先だ。
とっさに「これは大阪行きですよ!」と大声で叫んだ。「それでは違うわ・・どうもありがとうございます。」と女性は笑顔で言って、ベンチに戻った。ちょっとしたことだったけど、役に立てて嬉しかった。私たち健常者は、役に立ちたくてもどんな風にしてさしあげていいのかわからないことが沢山ある。私もだいたい見守っているだけだけど、とっさの時には役にたてたらいいなあ・・と常々思っていた。「気をつけて」と心の中で思ってバスに乗り込んだ。

 バスの運転手さんは、遅れた状況をとても丁寧に話してくれた。私は気の毒になってかえって大変でしたね・・と言っていた。
 バスに乗ると通路にハンドタオルが落ちていたので女性に聞くと「私のです。ありがとう。」と笑顔で言った。
 私の座席に行くと、前の方のリクライニングが深く倒れていて座りにくかったので、事情を話すと若い女の子が「すみません。」と快く笑顔で元に戻してくれた。その後にリクライニングを倒すときにいつも聞いてくれた。
 隣の女の子は「後ろの方に荷物を沢山置けますよ。」とにこにこ声をかけてくれた。そのおかげで足元すっきりで座ることができた。その子も休憩で通るたびに会釈して気持ちよく隣に座ってくれた。
 盲導犬の使用者の方に始まって、今日は見知らぬ人たちのあったかい気持ちに触れて、ほのぼのとした気持ちで赴任先に向かった。
No.614
10月2日(Sat)  お話の会
 お話の講座も残すところあと1回。次は最後の発表会。発表会では、各自自分で決めたお話をホールで語るのだ・・緊張〜。(^^;)
 5ヶ月通っていたがなんだかとてもはやかった。とても楽しい講座でいろんな方ともお知り合いになって沢山話した。世代も職業などのやっていることも様々なみなさん。普通だったらお知り合いにならなかっただろう方々とこうして一緒に勉強できたことはとてもいい経験になった。
 この講座のあとは、みなさんそれぞれに自分の所属していたボランティアや仕事場で活かしたり、この講座を教えてくださった先生の会に所属して活かすそうだ。私は、仲良くなった方と一緒に会に入会させていただくことにした。他にも沢山の方がそのまま入会されたらしく、帰り道で話しに花が咲いた。講座が終わっても、またお会いできて一緒にお話の勉強やボランティアができる。嬉しい限りだ。
 私の場合、半月しかここにいないけれど自分のペースで参加してもいいですよと言っていただけてほっとした。例会には毎月出られそうだ。
 最初の半年、1年は先輩方のお話を見学に行って、いいところを沢山吸収しよう。講座の方とお昼をご一緒しながら、今後の希望や夢なんかで盛り上がった。赴任先ではお話のことを、しっぽの家ではしっぽとのボランティア(ふれあいや愛護教室)をがんばろう。ちょっとよくばりだけどいいのだ。
楽しんでやっていこう。目標ができるとがぜんやる気がでてきた。
No.615
10月6日(Wed)  ユニバーサル鳩と雀
 るんば夫とともにユニバーサルスタジオに行ってきた。
平日のわりにはかなりの人!けれどもほとんど30分以内待ちでアトラクションに乗ることができた。
 ジュラシックーパークでは、恐竜ががお〜っとやっている横で、ユニバーサル鳩(ドバト)がすました顔でくつろいでいた。ぷっと吹き出してしまった。
 外のテーブルでお昼を食べていたら、ユニバーサル雀たちがおこぼれをもらいにやってきた。鳩のようなひとなっつこさだ。つい、比較的ダイジョブそうな白ご飯をあげてしまった。どこにいても、野鳥はたくましく生きている。動物園では、天王寺ゴイサギと天王寺アオサギがアシカの餌を狙って住みついていた。昼間からうつらうつらしながらいるのだ。
 
 アトラクションはどれもとても楽しく、スパイダーマンのは特にすごかった。横揺れ、縦揺れ、振動。ものすごい迫力だ。
 私が気に入ったのはシュレックの4Dシアター。立体的に見えるだけではなく、クッキーマンのお菓子の家に突っ込んだときはチョコレートのにおいがしたり、シュレックたちのアクションシーンでは振動や川では水しぶきが!体感できてとても面白かった。もしかすると将来、劇場の全てがこの体感式になるかも〜と思った。

 1日中かけて11のアトラクションを練り歩き、ハロウィンのパレードも見て、大満足の1日だった。が、しかし、後日腰痛のおまけつき。ライド(乗り物)に乗る注意事項に腰の悪い方と書いてあったが納得である。久々に腰が・・・それでも乗ってよかった〜と心から思ったのであった。
No.616
10月10日(Sun)  鳩とあそぶ
 るんば夫とともに休日の公園へ。緑の多い公園でまったりと過ごすのはとても気持ちがいい。公園のベンチで売店で買ったものを食べたり、散歩したり、池のカメを見たりしてのんびりする。(すでに老夫婦のようである。) 鳩とか鯉などにエサをあげるのが異常に好きなるんば夫は、ほくほくと「はとのえさ」なる大豆を買ってきた。ところが、鳩がそばにいない・・さっきまで、パンを投げてやっていた人の所に鳩だかリがあったが、今はさっさと他の所に移動してしまったようだ。
 がっかりしたるんば夫とともに歩きながら鳩を探す。広場に2.3羽の鳩がいたので、早速豆を投げてやるるんば夫。とたんにおびただしい数の鳩が群がってきた!人懐こい鳩たちが、肩や腕にまで乗ってくる。が、さっきパンをあげていた人には乗ってなかったじゃないか〜!豆をあげているるんば夫にならともかく、なにもあげていない私にどんどん乗ってくる。豆を持っていないとわかっているはずなのに両肩、両腕に数羽ずつ。重い・・面白いので、鳩が止まりやすいように安定させてやる。
 私はずうっと前に小中学生にかけて鳩を飼っていた。久々に鳩の止まるずっしりとした重みや足の肉圧が嬉しい。(変な奴かも)エサがなくても悠々と私に止まってくつろぐ鳩。そばでは、るんば夫が鳩に喜んだ親子連れの方に豆を分けてあげていた。子供っちのいい写真がとれたようで喜んでいた。
 豆がなくなって、早々に退散するるんば夫。鳩のうんち爆弾が怖かったらしい。鳩は波が引くようにすうっと去っていったが、どっこいしょっと立ち上がった私の肩に1羽だけ残って止まっている鳩がいた。そのまま、左肩の鳩を見ると目と目があった。賢そうな鳩としばし見つめあい・・時間にして数秒だったと思うけど、気持ちが通じあったようなあったかい気分になった。肩の鳩はゆっくりと飛んでいった。
 鳩たちを通じて、昔飼っていた私にとてもなついていた鳩のことを重ねて思い出すことができてとても嬉しかった。たまに鳩と遊ぶのもいいもんだ。
No.617
10月13日(Wed)  大切にされているもの
 プールに行った帰りに通る公園には大きな運動場があって、トレーニングしている人たちや犬を遊ばせている人たちがいる。
 今日は、人に迷惑をかけないようにすみっこで犬を放して遊ばせている人がいた。柔らかい大きなボール(サッカーボールくらい)を取り出すと犬は満面の笑顔でわくわくしている。ぽ〜んとなげるとサッカーをドリブルするみたいに上手に鼻先で操りながら走った後、ちゃんと口にくわえて持ってきた。偉い!かわいい!楽しそう〜!その光景を見ただけでうんと満たされて幸せな気持ちになった。
 実は、私の初代の犬のジョンもサッカーが上手で、夜の誰もいないグランドで一緒にサッカーをして遊んだものだ。
 
 この公園はいつも掃除している人がいてとてもきれいだ。ごみが散らかっているのを見たことがない。季節にはその季節季節にきれいな花が咲き、いろんな表情があることを教えてくれた人がいた。
 木々も生き生きしている。そこにいる鳩も雀もムクドリものんびり暮らしている。散歩している人も犬と一緒の人もみんな幸せそうだ。
 犬でも庭や公園の植物でも場所でも人に大切にされているものは、みんなしあわせの香りのようなものを発しているような気がする。
 ちゃんと見ると接すると触れるとよくわかるときがある。ちょっと見かけただけでも、そばにいるものを幸せな気持ちにしてくれる。
 最近、特に思ったことなんだけど、飼い主にかわいがられていてちゃんと絆ができている犬とのペアを見ると、自分が実際に犬と触れ合っていなくてもうんと幸せな気持ちになれる。自分がココアと一緒にいられなくて寂しくても、こういう光景を目にしただけでうんと幸せだ。
 
 犬と触れ合えるカフェもいいけれど、なんだかちょっと寂しい気持ちが残ったのはどうしてだろう。多分、スタッフわんこたちの目当てがふれあいではなくおやつで、おやつがなくなると波が引くように行ってしまうこと。ちょっとふれあいに疲れているように感じることがあることかな・・
 講座で親しい犬好きの方に教えてあげて(その方のわんちゃんが亡くなっているので)友達と行ってきたそうだ。後日、そのおふたりとお茶をして話す機会があったのだけど、その寂しさについて一様に同じ考えだった。3人とも犬と暮らした幸せとあったかさを知っているだけに、ちょっと寂しいのだ。きっと、初めて犬と触れ合ったりするにはぴったりのいいところだろ思う。いいところも沢山ある。素敵なところだと思う。
 ただ、私にとっては飼い主と、家庭で愛されて満たされている犬と一緒にいる光景を見るほうが何倍も幸せな気持ちになれる。たとえ、そのわんこを触らせてもらわなくても、そっと見守るだけで。
 大切にされているものが放つ魅力。すごさ。幸せのおすそわけだ。
 
 ノエルさんと歩いていたときのことをどうして何年たっても覚えていてくれた人がいたのかがわかった。きっと私も知らずに見知らぬ人に幸せのおすそわけをしていたんだ。そして、今はココアと一緒に散歩しているだけで、にこにこ笑顔を見せてくれる人がいる。犬のサークルのみんなが自分の愛犬と愛護教室に行くのも、ふれあい活動に行くのも、大切にしている愛犬と一緒だからこそ深い意味があるんだ。
 大切にされているものには、力がある。それは、周りの人をほんのりとあたたたく照らす力だと思う。
 
No.618
10月16日(Sat)  発表会
 今日はお話の会の発表会。前年度にこの講座を終了した先輩方が今日の会を準備してしてくださっていた。プログラムや会場の設営、受付、朝早くから垂れ幕を貼ってくださったり、ご自分で育てられたきれいな秋の花を摘んで飾ってくださって、色々心をつくしてくださったそうだ。皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになった。
 そんな緊張の中、発表会が始まった。この語りというのは本を読んでの朗読や絵本の読み聞かせと違って、お話の内容を丸暗記して自分の持ち味で気持ちを込めて語るというもの。だから、とても緊張する。
 みなさん、練習の成果があって朗々と面白おかしく、また、感動的にしみじみととても上手に語っていらっしゃった。自分の番も忘れてお話に引き込まれて楽しんだ。
 昼食は、今回の講座生の一人一品持ち寄りのバイキング形式だった。手作りの品あり、ちょっとしたおかずやデザートありの大変賑やかな楽しい昼食会になった。みなさんとのおしゃべりに花が咲く。講座の方や先生や先輩方とも自然とどんどんお話できる。どんどん話しかけてくれて話が広がる。今まで存じ上げなかった趣味の話をしたり、自分の知らなかったことをいっぱい教えていただいたり。とてもあったかくていい会だなあと思った。
 午後になって、私の順番がまわってきた。緊張したがなんとか深呼吸して、大きくて元気な声を出すようにがんばった。1箇所、言葉を間違えてしまい、心の中で「しまった!」と思ったけれど、表に出さずにどんどんお話を進めた。なんとか無事に終わった。まだまだ下手だけど、やりとげた〜というすがすがしい気持ちだった。お話を聞いてくださった皆さんにとても支えたられたと感じた。
 発表会も無事に終わり、講座を教えてくださった先生やお話の会の責任者の先生からお言葉をいただいた。これが終わりではなく、ここからを出発点にして、言葉を語りを大切にして生かしていってくださいという言葉が心に沁みた。これから自分のペースで頑張れたらいいなと思う。
 
 
No.619
10月17日(Sun)  ビーちゃんの災難
 しっぽの家に電話して様子を聞いてみた。
ビーちゃんが、ちびにゃんに目を引っ掻かれて炎症を起こしてしまい通院。一時期は腫れたり、熱が出て大変だったが今はよくなったそうだ。よかった〜・・炎症を起こしながらも、ビーちゃんはちびにゃんをなめてかわいがり、こたくんもめろめろだという。本当の親子のようだ。
 クーも少うしずつなれてきて、なめてあげることもあるという。ふじこちゃんは、さりげなく無視。でも対立はないらしい。ねこ事情も大分よくなってきたようだ。チャコとココアは相変わらず元気いっぱいらしい。
 北海道に帰省するので、しっぽの家を3週間も留守にしている。こんなに離れたことは初めてなのだが、この調子ならまた元気に会えるだろう。
No.620
10月18日(Mon)  帰省
 実家の北海道に帰省した。大阪から初めて飛んだので機上から地上をわくわくして見る。万博公園の太陽の塔がわかった!ちょっと感動。
 千歳につくと気温14℃・・大阪より10℃低いぞ。気をひきしめる。汽車(北海道ではこういいます。)の車窓からの景色。紅葉しかけた緑や白樺を見て帰ってきたのう〜と思う。
 
 夜は、弟家族がやってきて大人数でにぎやかな食卓。わいわい話して、げらげら笑ってとても楽しかった。甥っ子(小5)が大きくなっててびっくりした。成長期だ。大人たちに果敢にオセロ対戦を申し込み、勝った負けたで一喜一憂。真剣勝負なので手抜きしないのだ。私は奇跡の逆転勝利。久々に頭を使った気が・・普段はいったい・・
 みんなの元気そうな顔を見るとほっとする。育った土地に来てその土地の食べ物を食べて、慣れ親しんだ顔に囲まれるとすんごくエネルギーが満ちてくる気がする。これから1週間、友達にも会いまくり、遊びまくり、じっくり充電してまた1年がんばるのだ〜!
No.621
10月23日(Sat)  ゴスペルと虹の橋


帰省してからの1週間は毎日誰かと会っていた。家族や兄弟や親戚や祖母やいとこや友達たち。1日も休むことなく会い続け、話し続け、笑い続け、出かけ続けたのであった。すごく濃密な1週間だった。1年分の再会と笑いと遊びであった。
付き合ってくれたみんなに感謝!

 そして、今日も出かけるのであった。午前中は、母と一緒にかつてのバイト先にごはんを食べに行った。1*年前のバイト先・・月日の流れ。母はここの常連さんなのだ。ママさんもマスターも変わらずにお元気で、おいしさは健在だった!感動!変わらないねえと言ってくれたが、中年太りは見破られてしまった。(^^;)
 夕方からは、旭川でゴスペル・ライブ。友達のいる札幌のOvicと旭川のCoj(Crystal of Joy)の初のジョイントコンサートだという。今週、3回も遊びに付き合ってくれた友達が車で連れていってくれることに。感謝である〜。でないと行けなかっただろう。1時半に出発。のんびり下を走る。朝から変な天気で、雨やあられが降ったり、風がごうごうと吹き、晴れ間が見えたりしていた。道はどんどん田舎になり、だだっ広い畑と緑になった。何度か虹が見え、何と3回目の虹は、緑の畑から両側に伸びてアーチになった!しかも二重である。私達はまるで道をはさんだアーチ状の虹の下をくぐるように走った。「すごい!きれい!」と二人で絶叫。我を忘れて歓喜の叫び。Aちゃんも一瞬、車の運転を忘れただろう。虹はゆっくりと消えていった。虹が地面から生えてて、地面におわってしかも橋になっていた。生まれて初めて見た。もう二度とないかもしれない。この瞬間、真面目に神様を信じて感謝した。これからのコンサートの幸先の良さだろうか。
 コンサートは最高だった。90人もの規模のゴスペルは、圧倒的なパワーで心に響いてきた。笑いあり、ノリあり、感動ありでとても素晴らしかった。ビデオだけでは伝わらないパワーに満ちていて、やっぱりライブは最高!と思った。友達も笑顔で生き生きとステキな表情で歌っていた。歌は贈り物だ。ちゃんと伝わりました。ちゃんと受け取りました。どうもありがとう!
No.622
10月26日(Tue)  しっぽまみれ
 24日に北海道からしっぽの家に帰ってきた。帰宅してからあたらめて新潟地震の詳細を知ることが出来た。幸い新潟市内の友達は被害もなく大丈夫だった。

 震災の被害にあった方々を思うと胸が痛む。これから寒くなってくるだろう。長引く避難生活と疲労で体調を崩している方も多いと聞く。なるべく早く状況が良くなるように祈る・・避難所で家族に寄り添っているペットたちを見て、少し心が温まる。同時にどれだけの動物たちが被害にあったかも気にかかる・・地震は他人事ではないと痛感。

 2日間、帰省疲れでゆっくり過ごす。今日は冷え込んだので豚汁を作る。避難している人のことを思いながらしみじみ食べる。体があったまった。
 しっぽたちにもあたたかいサケの頭と鶏肉と野菜を煮たスープを作った。こういう季節にあったかいものは喜ばれる。須崎動物病院のにぼしくんの粉をかけると手作りスープをネコズが喜んで食べる。今日もみんなで分け合って食べる。
 しっぽたちはとても元気で、お腹の上にちびにゃん、膝にココアの頭、足元にビーちゃん、座った頭の位置にこたくんという2階しっぽオールスターズに囲まれている。いざと言うとき、守れるかなあ・・としみじみ幸せをかみしめつつ、しっぽで暖をとる夜。
No.623
10月27日(Wed)  秋の動物愛護教室
 犬サークルの皆さんとお手伝いしている小中学校の動物愛護教室が始まった。今日はその初日である。約120名の小6の生徒さん達。
 保健所の主幹さんのお話や犬のボディランゲージや触ってはいけないサインのビデオ、安全なあいさつのしかたなども、真面目に聞いていてくれていた。
 その後、グループに分かれてのワークショップ。人数は10人ほど。
 私は、トイ・プードルの飼い主Nさんとペアを組んでのサポートだった。最初にわんちゃんの紹介をしてもらう。
 犬への挨拶の仕方を2人くらいにやってもらおうと「やってみたい人!」と聞くと、はずかしがって手をあげてくれないので、男子女子1人ずつ、友達が推薦してくれた子にお願いした。手を引いて前に連れてくると、恥ずかしがりながらもにこにこしてやってくれた。その後、Nさんに聞いて、1人ずつにおやつをあげてから、なでてもらうことにした。これは全員「やりたい!」と手をあげてくれたので順番に手のひらに1口大のおやつを渡しながらあげてもらった。パクッとなってしまわないように手の平に乗せてあげてね〜といいながら。
 このおやつとふれあいのおかげで、笑顔になったみんなとの気持ちがぐんと近くなり、名前を呼んでもらって、おやつをもらったわんちゃんもしっぽをぶんぶん振って喜んでくれていた。
 Nさんが抱っこした状態で日常の話をしたり、ふれあってもらったりしているうちに、あっという間に時間が来てしまった。そして、犬への接し方○×クイズ。みんな、ほとんど正解。1問ずつ、どうしてこう思う?と意見を聞いてみて、お互いに話し合いながらやってみた。生き生きと回答してくれて本当に楽しかった。
 私は、犬とふれあっているときに生徒さんたちの笑顔をみるのがとても嬉しい。来年は中学生でちょっと大人びてきたはずかしがり屋の生徒さんたちが、犬と接したとき、そのまんまに「かわいい。うれしい。」という気持ちを見せてくれる。これも、かわいがられている犬の力なんだな〜と思うのだった。
 
No.624

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