しっぽのある天使〜ノエルの納骨を終えて  

             るんば(2002.10.28)

 昨日、愛犬ノエルの納骨を無事に終えることができました。
 動物霊園の秋の慰霊祭に主人とココアと共に参列しました。
 しっぽのある家族の同伴も可というお言葉に甘えてのココアの参列となりました。

 NAOさんがご家族とファング君と一緒にいらしてくれました。
 ちゃんと自分の足で歩いて入ってきたファング君。
一時は本当に寝たきりだったファング君がこうして会いに来てくれたことがとても嬉しかったです。

 また、すなねずみのむぎちゃんを亡くされたしずみんさんもいらしゃっていました。しずみんさんのお母様のルイママさんも、愛犬のルイ君(11歳・秋田犬MIX・♂)といらっしゃいました。
 
 ココアはちょっと緊張気味でしたが、少しするといつものココアになりました。
 ファング君とルイ君は奥の方で待っています。
参列席は皆さんの迷惑にならないように最前列の一番右端。
 ココアが落ち着くとかわるがわる皆さんがココアに挨拶に来てくれました。
私も主人にお願いして、ルイ君やファング君に挨拶でき、NAOさんともお話できてました。

 席につき、慰霊祭が始まりました。
和尚様のご挨拶のあと、読経が始まりました。
 木魚の音に「なんだなんだ?」と顔をあげたココアでしたが、その後はずっと伏せのままで大人しくしていてくれました。
 和尚様が一度お話されたとき、「わんわん」と小さく吠えてひやっとしましたが、あとは思ったよりずっと良い子でいてくれ、私達も安心してノエルの供養ができました。

 慰霊祭の後、外の合同慰霊碑にノエルともうお一人のご家族のペットの
納骨をすることとなり、和尚様が読経をしてくださいました。
 慰霊碑の前に主人とココアと共に並びました。
最後にもう一度お骨にお別れして納骨していただきました。
慰霊祭に参列した方もご一緒に見守ってくださいました。

 とてもあたたかく、丁寧にご供養していただき、本当にどうもありがとうございました。

 慰霊祭の後、皆さんでお茶を飲みながら、いろんなお話をする事ができました。私もノエルやココアとの出会いのお話をしました。
 しずみんさんもむぎちゃんやねずみさんのお話、ルイママさんもルイ君との運命的な出会いのお話をしてくださいました。

 ココアは、ビーグル犬「ひまわりちゃん」をいたく気に入って、ずっと一緒に遊んでおおはしゃぎでした。

 納骨をすませて1日たった今日、とてもすがすがしい気持ちです。

 ノエルと出会い、私は変わりました。
世界もとっても広がり、人にも動物にも優しくなれた気がします。
今まで気がつかなかった優しい世界がそこにありました。
同時に人の身勝手で犠牲になる命とも出会って考えさせられることもありました。ノエルと暮らさなければ出会えなかった人も沢山います。

 そしてノエルを亡くし、哀しみのどん底に落ちた私は、その哀しみを機に自分の生き方までも振り返る事となりました。
 ノエルがどうして私の心の支えであったのか?という問いを探す旅は、同時に私の人生を振り返る旅となりました。

 その頃、実家の父の大病や友人の病死、親戚関係の離婚・家庭不和などが同時期にあった中でのノエルの死は、私の心を不安定にさせました。
 なんとか自分がしっかりしなくては!という気持ちが、ノエルの死がきっかけでぷっつりを切れてしまったのです。
 それまでは、どんなに大変なことがあってもノエルの笑顔と家族の優しさがあれば心が癒されました。
 大きくてあたたかいノエルをぎゅっと抱きしめるとそれだけで安心できました。

 私自身を生きにくくしている原因。
心の旅はカウンセリングを学ぶ事と、実際にカウンセリングをしてもらうことから始まりました。自分自身と家族の絆をもう一度考え直すために。

 半年のカウンセリングののち、カウンセラーさんから「もう大丈夫!」のお墨付きをいただきました。
 カウンセリングの勉強は今でも、これからも続けていくつもりです。

私が癒され、精神的に成長できたのもノエルとの出会いがあったからだと思っています。
先天的な疾患をかかえ、いつも病気と戦いながらも明るさと人を信頼して癒す心を失わなかったノエル。
 私と一緒にふれあい活動に行ったり、子供たちの囲まれていたノエルは幸せそうで、周りの人を優しい気持ちにさせました。
 とても不思議なのですが、ノエルが歩いているだけで自然と子供たちが
集まって来たり、人の輪ができました。
 犬が怖くて触れなかった大人や子供もノエルのそばでは笑顔になることもありました。黒くて大きな犬で怖いと思っても不思議ではないのに。

 ひとつの思い出があります。
主人とノエルを3人で海釣りに出かけたとき。
長いロープにつないで自由に遊んでいたノエル。
そこに高校生くらいの男の子たちが部活の練習のために走ってきました。
一人の男の子がゆっくりノエルのそばにきて、ノエルに触ってもいいか聞きました。横に座ったその子にノエルはぴったり寄り添ってなにやら二人で話しています。
その子の膝に頭をのせているノエル。
そんな穏やかな二人に光景は、私の入りこめないないようなほほえましさでした。

 ノエルは初めて会った人ともなんだか不思議なあたたかい交流を持つ事がありました。

    

             少年に出会った海にて


 ノエルはしっぽのある天使だったのかな?と今では思います。
そんな天使に出会えた私はとっても幸せたっだのだと。

 今では2頭目の天使が私の所にやってきました。
今度はとっても健康で元気でやんちゃです。
この子の未来は明るさと希望でいっぱいという感じです。

ココアと出会ったのがノエルのお葬式の日。
それもノエルそっくりの外見で。

 まるで天国に旅だったノエルがあまりにも心配して、ココアと私を会わせたかのような不思議な偶然でした。

 色々なことに気づいて、やっと自分自身を取り戻した私は、ノエルを土に還してあげようと思うようになりました。それまでは、期限無くそばに置いておきたいと思うかも・・・と感じていました。
 骨壷ごと納骨を・・とも考えましたが、土に還りたいな〜という気持ちが無意識から感じるのです。(変でしょ?)
 多分、ノエルが言ってるんだな〜と思いました。私ももう大丈夫だし、安心して還れると。
 
今まで本当にどうもありがとう、ノエル。
これからもよろしくね、ココア。

      


                ほほえむノエル

          

               チビココア

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