ひだまりねこ るんば (2002.8.30) 我が家には4匹の猫がいます。 どの猫もみんなノラネコでした。 そして、みんな大人のネコのまま、うちの住人になりました。 子猫から来た子は1匹もいないのに、みんなそれなりに平和を保って生活しています。今日は、そんな我が家のネコたちの話をしたいと思います。 まず、1匹目「こたくん」 グレーと白のきれいなオス猫です。 体重約6キロのおデブさんで、まるで「子だぬき」みたいなので「こたくん」。 こたくんは、義母が庭で餌をやっていてときに流れ着いたノラネコでした。 薄汚れていて、白い部分もグレーで、背中の模様も汚れててはっきりしませんでした。ご飯をもらう前に必ず、「シャーッ!」と一喝するくせに、ご飯をみると「ニャ〜ン」と猫なで声。 こいつ案外怖くない!と。すぐに私に触られた猫です。 こたくんを去勢しようということになり病院へ。 そしたら、血液検査でエイズが感染していることがわかりました。 幸い、白血病はマイナスでした。 また、どこかでケンカして前足に怪我をして膿んでしまっていました。 切開してもらい膿みをだして縫っていただきました。 エイズのせいかなかなか傷が治りにくいこたくん。 最初は去勢後は外猫に戻るはずでしたが、エイズのこともあり室内猫になり現在に至ります。 こたくんのおかしかった所は、去勢した後たちまちオカマちゃんになって,声までかわいらしくなってしまい、すりすりごろごろ。 本当に温和でかわいい猫になってしまいました。 今では、家の猫の和をとりもつ役目で、こたくんがいるから猫達がみんな仲良くしている感じです。猫みんながこたくんが大好きなようで、かわるがわるグルーミングされています。 また、一番の社交家で玄関にきたお客さんに真っ先にご挨拶にいきます。 みなさん、こたくんの魅力にまいってしまいます。(^^;) 猫にしては珍しく、小さな子のとたばたにも寛容です。 よく義姉の小さなやんちゃ小僧さんが二人遊びに来て、1日中怪獣ごっこでドタバタですが、こたくんだけはそばで優雅にお昼寝中・・・けっこう大物? 嫌がらずに大人しく触らせてあげて、夜は子供たちと寝るくらい寛容です。 犬のココアが子犬の頃は、こたパパにお守をしてもらいました。 こたパパは、ココアのそばでよくお昼寝してくれて、おかげでココアは今でもこたが大好きです。(^^) こたくんのもうひとつの顔「妖怪 あかなめ」 入浴後の風呂場にひそかに入り、人知れずあかをなめています。 発見させるとあわてて退散・・一体なんなんだ・・・ こたくんがエイズとわかり、最初はとてもショックでした。 もう長くはないかもしれない・・と本気で思いました。まず、近所のノラネコにエイズが蔓延するのを防ぐため、こたくんのストレスを最小限にするために室内飼いに。 「長寿猫」という本と出会い、私の心はとても軽くなりました。 こたくんを隔離することなく、自由にしてあげているのもこの本のおかげです。ふうつの生活くらいではうつらないと書いてありました。噛みつきのケンカだけには十分注意するようにしています。 この春にこたくんの予防接種にいったとき、まだエイズを発症していなくて元気なので驚かれました。検査後4年の時が過ぎ、こたくんは恐らく7歳にはなっているだとうとのことでした。4年生存は喜ぶべき事なのか〜。私は別に当たり前だ思ってました。 室内飼いでストレスのない環境がいいんだね〜と先生。 これからも元気でいてね〜こたくん! 実は、小さな頃から小鳥などの小動物をかわいがり、天敵の猫を心底大嫌いだった私を猫好きにしたのはこたくんの存在です。大切な鳩を猫にとられたこともあったし・・・猫ってこんなにお間抜けで愛すべき存在なんだな〜と。 犬の前ではちゃんと良い飼い主さんにならなくちゃ!と背筋がのびるのですが、猫の前ではそのまんまのだらしな〜い私でいいの〜という感じです。(^^;)猫は私にとって「昼寝の友」です。(^^)まさにひだまりねこ。 2匹めは、ビーちゃん。 ビーちゃんは、まるでアマゾネスのような精悍なメス猫です。 この子はこたくんより1年も前から義母からご飯をもらってノラしてました。 ノラの中で一番家に入りたがっていたのもビーちゃん。 ですが、とってもプライドが高く、気難しいので義母は一番怖いといいます。(^^;)しかし、一番気になってかわいがっているのも知っているのだ。 ビーちゃんは、こたくんと同時期に避妊しました。 室内飼いは無理!と判断したのはそのヒステリー・・・ 外に出れないと家具や障子をがりがりやったり、1日中不満を言います。 仕方がないので、今でもビーちゃんだけは1日1回外へ遊びに行ってます。 外から帰ると私や義母を相手に「私をつかまえてごらん!」と鬼ごっこを開始します。だんだん腹が立ってきて、無視すると自分からしぼしょぼ入ってきます。 狩りが上手で取ってきた雀、トカゲ、セミ、蛇数知れず・・・ 獲物を取ってきたときは大抵大きな声で「なお〜ん!なお〜ん!」とアピールします。くわえたままどうして鳴けるのか・・・生きている子は私達が保護し、元気だったら逃がし弱っていたら小鳥担当の私が蘇生をして動物園へ・・・(^^;)一体何羽助けたことでしょう・・・ 不幸にも死んでしまっている子はビーちゃんが頭からばりばりと食べてしまいます。それは小鳥に限ります。(^^;) できるだけとりあげてお墓をつくります・・・まるで悪魔のようなビー・・・小鳥を飼っている方、ご気分を害したらごめんなさい。 最初はとても野蛮なビーと思っていましたが、これは猫の本性・・とあきらめています。でもたのむから、モグラはやめてくれ・・・私はモグラ救出班でもあります・・・ こたくんは、そんなアマゾネスのビーにたまらない魅力を感じているらしいです。帰ってきたら、たまらず追いかけっこ。ビーもまんざらでもないようです。 3匹目は三毛猫の「峰 不二子」ことふじこちゃんです。 別名 義父の愛人。妙に色っぽい猫で義父にばかりべたべた、すりすり。 まさに愛人・・・その魅力から峰 不二子と命名されました。 ふじこちゃんは、義父母が借りている畑(車でなんと30分以上先)に捨てられた猫らしいです。最初は子猫と一緒にいて、どうやら妊娠して捨てられたようです。いつのまにか子猫はいなくなってしまい、ふじこちゃんだけ4ヶ月畑で餌をもらって生活してました。畑を引き払うこととなり、どうしようかと迷っている義父母を説得して避妊・うちの子へ。 最初は義母のお友達にもらっていただくことになってましたが、こわがって全然触れませんでした。今でも家以外の人は警戒します。ご飯をもらったご恩か、義父母にはとっても慣れていて1階にしかいません。 ものすごい食いしん坊で全身胃袋と異名をもらったこともありました。 夜もごはんくれ〜!と起こすので不眠症になった義父がかわいそうで夜だけ2階で他の猫達と過ごさせる事にしました。 ですが・・・ふじこちゃんはジャンプしてドアノブを開けるのです! こんな芸当どこでおぼえたんじゃ〜!絶対に飼い猫だったに違いない。 それもくいしんぼう万歳の・・・ 夜中にこたくんもビーちゃんも降りてきてしまい困った私はドアの外に10キロ以上の重石をしました。ですが・・・夜中に「どーん!どーん!」という音が・・・ドアが開いている・・・重石をさらに15キロへ・・・ 「どーん!どーん!」 開いている・・・・ 大リーグ養成猫になっている〜!? 恐怖を覚えてあきらめました。 幸いこたくんとビーちゃんは戸は開けられません。 ある日、なんと食べ過ぎたふじこちゃんは、おなかをうんと壊しました。 その日からぴたりと食べ過ぎなくなったふじこちゃん。 ちゃんと加減してご飯を残し、今ではちょい食べ猫になりました。 義父は自慢気にふじこは一番頭がいいと言います。 でも、私はふじこが一番怖い・・・どこからあんな力が・・・(^^;) ふじこちゃんが一番怖いのは子供。 やんちゃ小僧さんがやってくると一目散に退散します。1週間もするとだんだん慣れてくるのですが。慣れたころに小僧さんたちは帰るので、また退散の繰り返しです。ですが、猫にも順応性があるものだと感心します。今回の夏休みはぐっと子供たちとの距離をちぢめました。寝ている子供はかわいいと思ったのか、そばで寝そべってたそうです。(^^) 4番目の猫はクロネコのクーです。 5キロのスリムでダンディなオス猫です。 クーは実はある神社で育ったノラネコです。そこで約1歳半まで育ったのですが、事故にあい血まみれのクーを若神主さんと氏子さんが病院に運んでくれました。骨盤骨折の重症でしっぽを切断。とても完治は望めないような傷だったそうです。下半身麻痺か一生歩けないかもしれなかったそうです。 ですが、クーは3ヶ月の入院で奇跡的に回復。歩いて排泄もできるまでになりました。実質2ヶ月寝たきりでした。 神主さんにお世話になったこともあり、相談があった氏子さんと相談して春までクーをあずかることにしました。里親さんを探すか、春になったら神社に返す予定でしたが・・・私がクーの魅力に取りつかれ、またお世話になった神主さんや先生の誠意に感動し、家の子に迎える事にしました。 神社の神様に守っていただいたのかな?なんて。 クーのしっぽは短くうさぎのようになってしまいましたがちゃんと動きます。 この春の検診でしっぽが動いた事に先生はとても感動していました。 クーはとても怖いものしらずで、人懐こく興味しんしんの猫です。おかげでココアともすぐに仲良くなり、こたくんとも仲良くなりました。こたくんを介してなんとか他の猫とも平和を保ってます。この無鉄砲さではきっとまた事故に遭う・・・と先生と意見が一致。今は完全室内飼いです。 クーを家族に迎えるにあたって、私は密かな決意をしました。 この子を家に迎える最後の子にしよう!この子を責任もってみる代わりに保護のボランティアは引退させてもらおうと・・・ 保護活動で疲れ切っていて、ノエルも亡くしたダメージが大きかった私の決断でした。今では、無期限でのお休みにはいり、自分のための時間を持てるようになりました。 色々考えて、私が守れる範囲の子はここまでで限界だと思いました。 これからは、この子たちの幸せと動物を大切にしている方の気持ちを大切にして応援していきたいと思っています。 長年庭で餌やりをやっていた義母にお願いして餌やりをやめてもらいました。ネコが集まってきてしまっても、その子の一生を面倒みる気がない限りは安易な餌やりはしないで欲しいと思ったからです。避妊・去勢、子猫の里親探し、病気になったときの治療。その全てが私にかかってしまうからです。 残念ながら、義母にはそこまでできないという答えでした。今の私には、そこまでお世話していける自信がないと正直に打ち明けました。 保護活動をしていた経験がある身としては矛盾した行動かとも思えます。 ですが、私はかわいそうという思いで行動を起こしたなら責任が伴うと思いました。 餌だけやってネコが増えてしまうケースも多いような気がします。 でも避妊・去勢・里親さがしはできないという・・・結局かわいそうな思いをするのはネコだと思いました。そういった相談を解決したこともありましたが、それに忙殺されて私は自分の健康を害し、そんな矢先ノエルを失いました。 これではいけない・・と思い立ち止まって考えました。 一人一人の人が自分の身近な動物を大切にしていてくれるのが大切じゃないかなと。もっと自分の足元を見つめていきたいと思いました。 自分自身を見つめ、自分と家族を大切にしたい。 自分のしっぽある家族を大切にしたい。 しっぽある家族を大切にしている方の心を大切にしたい。 そして「ひまわりの森」が生まれました。 私は不器用なので、たくさんのことを一度にできません。 だから、少しずつ・・・進んでいきたいと思います。(^^) るんば |
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