犬と猫と暮らすために守らなくてはならないこと

 犬と猫と暮らすということは、楽しいことばかりではありません。
これから家族の一員となる犬を迎えるにあたって、社会に対して迷惑をけないように、みんなに愛される犬と猫になれるように、最後まで責任を持って育てられますか?
犬と猫と家族、社会の幸せのために飼い主が守らなくては ならないことをここではお話したいと思います。

家族の同意を必ずとる。
 
質問
なぜ?
家族の中に犬・猫が嫌いな人はいませんか? 家族の中に一人でも嫌いな人がいたら・・・
一緒に暮らす家族もペットも幸せにはなれません。ペットは嫌われている事を分かっていじけてしまいます。
子供にせがまれて飼おうとしていませんか? 情操教育にいいから・・と飼っても、子供はすぐに飽きてしまうこともあります。
 学校や部活、友達とのお付き合いに忙しくなって、ほったらかしのペットは幸せでしょうか?
ペットは生きています。
子供のおもちゃではありません。
そうなったら、最後まで責任を持ってお世話するのは大人の責任になります。
将来、引越しや転勤、結婚、出産、家族構成が変わる予定はありませんか?
このような変化で安易に手放されるペットが沢山います。もういらないからと保健所にやってしまいますか?そういった命は処分という形で命を落とさなくてはなりません。あなたの幸せや生活の為にペットを犠牲にしていいのでしょうか?
大人になったペットの貰い手を探すのはとても大変。幸せになれるほうが難しいのです。
アレルギーを持っている人はいませんか? ペットを飼ってからアレルギーが分かって手放してしまう・・無責任なことではないでしょうか?飼う前にちゃんとご家族のアレルギーの有無を確認してください。
小さな子供、お年寄りなどの家族のいる家庭でちゃんとペットのお世話ができますか?
赤ちゃんや小さな子供のいるお母さん、介護の必要なお年よりのいるご家庭は大変です。ペットに裂く時間とゆとりがありますか?淋しいペットが問題行動を起こしたり、吠えたり、子供にやきもちを焼いてトラブルになったり・・・
どちらもちゃんとできないとペットは不幸でやっかいものになってしまいます。
家族の健康状態は良好ですか? 上記と同じで、家族が健康で元気でなければ、ちゃんとペットの世話をしてあげられません。ペットはとても家族を心配して、病気になってしまうことすらあるのです。
犬・猫の食費や医療費の出費はバカになりません。ちゃんと犬猫のためにお金をかけてあげられますか?
毎年の病気予防のワクチン、食事代、避妊・去勢手術、毎月のフィラリア予防薬。
病気になったらさらに診療費がかかります。ペットの命を預かっている以上、ちゃんと責任を持ってこれらを負担できますか?
お世話をする役割分担はできていますか?
子供だけに任せるのは絶対にいけません。お散歩時に迷子にしてしまったり、引きずられて怪我をしたり、他の方に迷惑をかけたり。また、ペットの重大な病気や怪我を見落としてしまったり・・。
大人が責任を持って一緒に育ててあげましょう。
 仕事や家事が忙しくて、ペットは何時間もひとりきり・・・それなら飼う資格はありません。
犬・猫の為に使ってあげられる時間がありますか? 人間の赤ちゃんが一人増えるのと同じくらいの覚悟でいてください。
 赤ちゃんをひとりっきりでずっと家に置きっぱなしにする親はいませんよね。
ペットも同じです。疲れていても、忙しくてもペットは生きていて待っているんですから。
絶対に手放すことなく最後まで(10数年)ペットと共に暮らすことはできますか?
よく考えてみてください。
それらを全てクリアして家族全員の賛成の元で安心して新しい家族を迎えるようにしましょう。

環境の確認
  
質問 なぜ?
ペットを飼う環境は持ち家の一戸建ですか?
一戸建は、ペットを自由に飼える環境で適していますが、ペットの住まいになる所は、安心できて、快適である工夫をしてあげてください。
借家・アパート・マンションなら、ペットの飼育は禁止されていませんか? ペット不可の所で内緒で飼うのは絶対にやめてください。もし見つかったら、ペットを手放すと言うトラブルになる可能性もあります。
 ペット可の所でも、大家さんや近隣の人の迷惑にならないように十分気をつけてください。
隣人の方が動物が好きですか? 吠え声、抜け毛に気をつけましょう。
ペットのいる環境を清潔に保ちましょう。
犬猫の出入などに十分注意しましょう。
犬猫が迷惑をかけないようにしましょう。
近隣に嫌われたペットが処分するように警告されてしまう不幸にならないように。
近隣の方とのトラブルにならないように注意しましょう。
犬を飼う場所に気をつけていますか? 本来仲間と暮らすことが自然な犬は、できるだけ家族が近くに感じられる場所や室内で飼ってあげるといいと思います。淋しさや 退屈からくる吠える、穴を掘る、破壊するなどの問題行動が軽減されます。

 どうしても庭で1匹などでいる時間が多い場合は、他人は安易に近づいたり、覗けない工夫をしましょう。他人が勝手に犬を触ろうとしたことで、警戒心の強い怖がりの犬は、吠えたり、誤って人を噛んでしまうこともあります。一度でも人を噛んでしまうと、(たとえ犬が悪くなくても)処分を言い渡されたり、一生噛むというレッテルを貼られてしまいます。飼い主が犬を守ってあげましょう。
交通量・踏み切りなどの危険性はありませんか? 犬が誤って離れてしまったり、猫が外に遊びに行った時など、交通事故が起きてしまわないように。周囲の環境も気をつけましょう。
犬なら散歩に行ける環境はありますか?

犬にとって飼い主との散歩は最高の楽しみです。交通量が多くて危険な道ばかりでは 心配です。
 のんびり散策したり、長いリードなどでボール遊びができるような場所、川などがあったらきっと楽しいお散歩になると思います。


飼い主のマナー
  
世間では、ペットが好きな人ばかりではありません。
ペットが周囲の人から愛される存在になるために、飼い主のマナーが大切になってきます。

犬の場合
質問 なぜ?
犬の散歩時には、便は必ず持ちかえっていますか? 他の人の敷地内や道路などに便を置き去りにしていませんか?残念ですがまだまだこういったマナーの多い飼い主が多いです。
 置き去りにされた便を片付けるのはとても気分が悪いものです。。自分の犬の便は必ず袋を持参して持ちかえって処理しましょう。
他の人の敷地内での排泄などで迷惑をかけていませんか? 他の人の自宅の塀や庭、草花などにおしっこをさせていませんか?犬のおしっこがかかると草花は枯れてしまいます。
また、おしっこの臭いがつくと他の犬も同じ場所でしていまいます。オスだから仕方ないと思うのは身勝手です。迷惑を考えましょう。
公園、河川敷などで犬を放して遊ばせていませんか?
小さな子供や犬が怖いと思っている人にはとても恐怖を感じます。怖い小さな子は大抵走って逃げて、犬は本能で追いかけてしまいます。転倒などの怪我、犬が怖いというトラウマを植えつけてしまいます。
 犬の交通事故、迷子などのトラブルにもつながります。自分の犬は大丈夫!と過信していませんか?
 公園でのふん害も多発しています。
多くの公園が犬立ち入り禁止になっている理由はこういった心無い飼い主のせいです。
人がいない安全な場所やロングリードなどで遊ばせてあげてください。
迷惑な場所でブラッシングしていませんか? 集合住宅のベランダや公園などでブラッシングして周囲に抜け毛をばらまき、その毛を置き去りにするのはとても迷惑です。


猫の場合
質問 なぜ?
猫を飼おうと思っている方、猫は自由に放し飼いでいいと思っていませんか?
ご近所の庭・ごみを荒らしたり、お庭に便や尿をしたり、折角植えた草花を荒らしたり、迷惑をかけています。
人の車や物の上に乗って日向ぼっこしてませんか?
車に傷がついたり、抜け毛がおちたり、足跡をつけて迷惑をかけています。
人のペットの小鳥を取ってきたことはありませんか?
猫の本能だから・・と開き直っていませんか?ペットの小鳥を殺したことは、その人の財産を侵害、器物を損壊したことになります。それ以上に大切な存在を殺してしまったのです。
猫が嫌いな人の大半はこうした被害にあっています。考えた事はありますか? そのせいで猫を嫌いになってしまった人。
無邪気な猫は何にも知りません。最悪の場合は、猫に被害が及ぶこともあります。

 
犬猫共通で考えて欲しい事

 
妊・去勢をせずに外にだして望まない子犬・子猫が生まれていませんか?
その子猫はどうしますか?全て自分で飼ってあげられますか?
新しい飼い主を見つけてあげられますか?それとも処分してしまうのでしょうか?


 生まれてくる全ての命に責任をもてないなら、最初から生まれないように不妊手術をしましょう!その方がペットにとっても飼い主にとっても安全で幸せではないでしょうか?

外に出す事で感染する恐ろしい感染症は猫の命を脅かします。ワクチンでは予防できない病気もあります。猫はできるだけ室内飼いしてあげることをおすすめします。

登録と狂犬病予防注射の義務
  
犬の登録の義務について 犬を飼うときは、生後90日を過ぎると必ず市町村役場に畜犬登録をしなければなりません。(成犬を譲り受けたときも同様の登録が必要です。)
登録は一生涯に一度でOkで狂犬病の予防接種をしたときに役場や動物病院などで一緒に行ってくれます。

犬の廃犬登録について 犬が亡くなった場合は同様に廃犬届けを出さなくてはなりません。
この場合は、市町村役場に登録番号と犬の名前、飼い主の連絡先を電話などで連絡します。
狂犬病予防法について 年に一度の狂犬病予防注射の接種と犬の放し飼いの禁止は法律で定められており、飼い主の義務とされています。忘れないようにして下さい。
 登録されている場合は、春頃に市町村から連絡の葉書がきます。その葉書持参で接種してもらいます。
 決まった場所での集合注射もありますが、動物病院でも接種できます。
 子犬や譲り受けた成犬の場合、犬の健康状態の良い時期に動物病院で接種してもらってください。

高齢や病気を治療中の犬にとって、狂犬病予防接種は体の負担になる場合もあります。心配な場合は主治医の先生とよくご相談して、時期や接種を見合わせるようにしてあげてください。
 市町村によっては、「狂犬病予防接種猶予」を認めてくれる場合があり、獣医師からの診断書を提出することで、接種を一定期間のばしたり、見合わせてくれる場合もあります。問い合わせをしてみてください。

犬猫の健康を守るために〜ホームドクターを持とう!
項目 なぜ?
犬や猫が家族の一員になったら、緊急事態になる前に獣医師を訪ねておきましょう。 はじめての病院に飛び込みで急患を連れて行った場合、コミュニケーションがとれなかったり、インフォームドコンセントが十分に出来ずに、後にトラブルになることがあります。ペットが重篤だったり、亡くなった場合、飼い主の心の傷は深くなってしまいます。普段から安心してペットを診てもらえる獣医師を探しておくのが大切です。
どうやって良い病院をみつけるの? 健康診断,検便などでいくつか訪れてみたり、飼い主さんの評判などを聞いてみるのも良いと思います。その中から飼い主さんが一番相性のあう先生を見つけておくのが良いと思います。安易に近いから〜などの理由ではなく、病院選びは真剣に!
良い病院の見極め方は? 最終的には飼い主であるあなたが心から信頼できるかどうか?
何でも相談できる先生であるか?
先生、スタッフが心からあなたのペットに思いやりを持って接してくれているか?
ペットが安心できているかか?
技術、インフォームドコンセント、診療費などを総合的に判断して決めてあげてください。
 少しでもおかしいとおもったら、他の病院にセカンド・オピニオンを求めたり,思いきって病院を変えることも必要だと思います。それは大切なペットの命とあなたの心を守る為にとても大事なことです。

  家族はペットの代弁者!ペットと家族と獣医師の間に信頼できる絆が持てる関係を目指してください。それが将来、あなたの大切な家族の命・あなたの心を救う事につながると思います。

獣医さんとの上手な付き合い方、犬との暮らし方情報満載!
ぜひみてくださいね。

WAN'S TAILさんのHP

犬猫の健康を守るために2〜混合ワクチンについて
(ワクチンと狂犬病予防接種は違いますよ!)

 

 「ワクチンをしていますか?」と聞くと「毎年しています。」と答える方がいますが、狂犬病予防接種を打っているからと勘違いなさっている方が大勢います。
混合ワクチンとは、犬や猫を危険な感染症から予防するためのものです。

 まれにワクチン接種で副作用が出る場合があります。
獣医さんの説明をよく聞き、相談の上で接種してあげてください。
 
項目 なぜ?
混合ワクチンって何? 狂犬病は法律で定められている義務ですが、ここでいうワクチンとは、犬・猫の病気を予防するために、動物病院で接種してもらうものをいいます。法律と違って義務として定められてはいませんが、ペットの健康を守るために打ってあげるワクチンです。

高齢だったり、病気の治療中、アレルギーのある場合は、かえって体の負担になる場合もあります。主治医の先生とよくご相談してみてくださいね。
ワクチン接種の時期は? 特に子犬、子猫は母親からの免疫抗体が切れかかる生後2ヶ月前後のころに恐ろしい感染症にかかって死亡する率がとても高いのです。通常、生後2ヶ月、生後3ヶ月の時に打ち、大人になってからは年1回の追加接種で予防できます。
子犬、子猫の時は便を持参して検便することもおすすめします。
ワクチンの後に気をつけることは? 健康診断をして、元気なとき接種します。
接種後は安静にして、5日間くらいはシャンプーを控えてください。
抗体ができるまで2週間くらいかかります。それまではお散歩や他の犬猫との接触は控えてください。

 
犬猫の病気については別コーナーでも詳しくふれています。
ぜひ見てくださいね!
 
犬猫の健康を守るために3〜フィラリア予防  
(犬が大変な思いを!これだけは絶対に予防して!)
 
フィラリア症って? 犬のフィラリア症とは、蚊に刺される事によってかかる病気で、犬の心臓や肺の血管内に子虫が発生してかかる病気です。それが心臓、肺、肝臓、腎臓などにさまざまな大きなダメージを与えます。通常症状がでるまでに数年かかりますが、命を落とす事につながる恐ろしい病気です。
予防の仕方は? 現在は毎月予防薬を(錠剤または顆粒)を飲ませる事でほとんど予防できます。ですが、この予防薬は毎月刺されて体内に入った子虫を心臓に達する前に駆除するもので、(通常1〜2ヶ月かかるそうです。)2ヶ月以上投薬を忘れると感染の危険性があります。投薬は絶対に忘れないようにしてあげてください!特に冬の間休み、春からの投薬を忘れて感染してしまうことが多々あります。
 


   
 
 薬は蚊の出る期間中毎月投薬します。必ず獣医師の指示に従って、犬の体重に合わせた分量をきちんと飲ませてください。フィラリアの害から愛犬をぜひ守ってあげてください。

犬猫の健康を守るために4〜避妊・去勢手術について
  
 繁殖を目的としない限りは、できるだけ避妊・去勢手術をしてあげてほしいと思います。

避妊・去勢のメリット メスなら子宮の病気、乳がん、雄なら前立腺肥大などの病気の予防となり、寿命がのびると言われています。
発情期のストレスもなくなり、性格も穏やかになって飼いやすくなります。
発情期の雄同士のケンカ、メスを求めての脱走や迷子も防げます。
 
もし自分の犬や猫が望まない子犬・子猫を生んでしまった場合、完全にその責任が持てますか? 不幸にも処分に出される子犬・子猫は後を絶ちません。捨てられたり、いらないからと引き取りに出された子犬・子猫は本当に悲惨な目にあっています。年間約60万頭の犬猫が殺処分にあっているのが現状です。
生まれてくる全ての命に責任を持てないなら、不妊手術をしたほうが、人もペットも幸せではないでしょうか?

純血種の交配について 純血種であっても遺伝疾患が大きな問題となっています。もし繁殖する場合には、うちの犬猫の子が見たい!という安易な考えでは行わないで欲しいと思います。
 生まれてくる子の健康とその未来の家族に不幸が訪れないように、両親の犬猫の健康状態をきちんと検査し、親子3代前くらいの遺伝疾患・精神疾患の有無をきちんと確認するのが飼い主の努めだと思います。


犬猫の健康を守るために5〜飼い主とペットの絆

 ペットにとって飼い主は命を含めすべてを委任した存在です。
だから、ペットは全身で飼い主を信じ、その命を預けているのを決して忘れないでください。
 飼い主であるあなたはその子の生涯を通して愛し守ってあげてくださいね。
 ペットの一番の主治医は飼い主であるあなた!と思えるように。
 朝晩のお散歩・遊び、、しつけ、シャンプーやブラッシング・爪きりなどのケア。出来る範囲でなるべく飼い主がやってあげてください。飼い主に安心して身を任せられる子に育てると、病気を早期発見できたり、入院治療の際も最小限の負担で済みます。
 毎日の食事は健康の源!犬や猫には食べさせてはならないものも色々あります。
 ペットフードの安全性を考えたり、、新鮮な飲み水を用意してあげたり、静かで安心できる暖かな寝床を用意してあげてください。できるだけペットをあなたのそばに置いてあげて、一緒の時間を共に過ごしてあげてください。
 ペットはあなたの愛情を食べて生きているのですから。

 ペットのごはんについては、詳しくはこちらの部屋でで色々考えています。

★ペットの手作りごはんについて

★ペットに食べさせてはいけないもの、おすすめの食材など

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