2004年7月の日記


7月1日(Thu)  ドライブ三昧


昨日の夜からランディはドライブ三昧。

昨夜は旦那が駅の駐車場から車に乗って帰ろうとしたら、バッテリーが上がってエンジンがかからないとTELあり。
そりゃあ、朝からスモールつけっぱなしにしといたら、バッテリーもあがるわ。
というわけで、夜中に駅までお迎え。
ランディはすっかり夢の中だったので置いていこうと思ったけど、寝ぼけながらも「一緒に行くよぉ」とアピールするので、お供に連れて行ってあげた。

そして、朝。
旦那を駅まで送る。散歩のあとでまったりとくつろいでいたランディも、「もちろんオイラも行くさぁ」ということで一緒に駅までお見送り。
張り切るランディのおかげで、旦那のスーツは毛だらけ。

午前中、母を呼び旦那の車を引き取りに駅まで。
「今度は何処に行くの〜」ということで、猛暑の中ランディも母の車に同乗。
旦那の車もブースターで繋いだら、1発でエンジン復活で一安心。
とりあえず、家に車を持って帰る。

夕方、車の充電とランディのお散歩を兼ねて市内を走るまわる。
お散歩時間帯のドライブのため、道にはお散歩中の犬がいっぱいいる。
車の中から吠えるランディ。やかましい!でも、嬉しそう!
途中、実家近くで車を止めて、川沿いをランディとお散歩。
いつもと違うお散歩コースに張りきりまくって歩くランディ。
やっぱり、お散歩はアスファルトより土や草がたくさんある方が気持ちいいね。
いろいろ話しかけると、ランディは横を歩きながら笑顔で私を見上げて話を聞いている。
自宅へ帰るため、車を走らせていると、警察署の前の道路に警官がゾロゾロ立っていた。
タイミング悪く信号が赤になり、立っている警官の前で停車。
検問ではなさそうなのでよかったが、この時私は免許証不携帯。
知らない人と目が合うとランディは吠える。この時も、ランディは立っている警官をじーーーーーーっと見ている。頼むから吠えないでくれよ。
今ヘタに警官に話しかけられたら、不携帯がバレちゃうかもなんだから・・・
幸い、ランディは吠えないし、警官に話しかけられることもなく、信号が青になって発進。


夜、何度も大好きな車に乗ることができてご満悦のランディ。
ゆっくりとお休み中。
でも、もう一回ランディにはお勤めが残っている。
帰ってくる旦那を駅までお迎えに行かなきゃだから。
お父さん、今夜もお仕事終わるの遅いのかねぇ?ランディ。
早く帰ってくるといいね。一緒にお迎えに行こうね。
No.240
7月2日(Fri)  再会


夢を見た。
目覚めた時、こんなにはっきり覚えていたのは初めてかもしれない。

真っ白な世界で、遠くから私を見つめる犬がいた。
豆粒ほどの大きさにしか見えないほど遠くにいるその犬を、私は出る限りの大きな声で呼んだ。
「おいでー!」
私が膝をついて両手を広げて呼ぶと、その犬は私に向かってまっしぐらに走ってきた。
耳を後ろにしぼり、大きな歩幅で全力で走ってくる。
そして私の広げた両手の中に飛び込んできて、私の顔にKissのシャワーを降り注ぐ。
やっと会えたね。ファング。
あんなに遠くからすごい速さで走ってきたね。もう、腰は痛くないんだね。
ずっと、ずっと会いたかったよ。
夢の中でファングを抱きしめる私。
太い首、筋肉質の肩と腿。私の知っている高齢で筋肉が落ち、骨が突き出ているファングじゃない。でも、ホヨホヨの唇と優しい瞳は、間違いなく私の愛しいファングだ。
夢の中で再会したファングは、とてもたくましく、毛艶もピカピカで本当に美しかった。

もっともっとファングを抱きしめていたかったけれど、夢はあっという間にさめた。
目を覚ますと、ファングとの再会の余韻に浸る間もなく、ランディが「おはよー!」と甘えてくる。
同じシェパードなのに、夢の中で抱きしめたファングとランディは感触が全然違う。
甘えるランディを抱きながらも、手にははっきりと懐かしいファングの感触が残っていた。
ランディはファングが天国へ旅立った約1ケ月後に生まれている。
現実世界では絶対にあり得ないのに、ファングとランディ、大切な息子を同時に抱きしめたような気分だ。
とにかく私にとっては最高に幸せな目覚めであった。
いつもより少し涼しく気持ちのいい朝。久しぶりのファングの笑顔に出会い、少しだけ涙が溢れたが、張り切るランディと一緒に散歩へと元気に出かけた。
No.241

chie  2004/07/08/14:42:21   No.242
会えるんですね、夢の中でも会えるんですね。
NAOさんの日記に胸が熱くなってしまって文字が読めませんでした。
リキは今は夢の中に出てきてくれません。
きっと天国に行ったら「散歩にいこう!」って飛んできてくれますよね。
NAOさんのいい夢は何回読んでも涙が溢れます。


Windyママ  2004/07/08/18:03:45   No.243
すご〜く、素敵♪
素敵な想い出を分けて貰ったような気持ちです。感謝。
アルバムも拝見させていただきました。
ファング君とっても幸せだったと思います。そして今もね・・・

7月11日(Sun)  クロと病院へ


フィラリアの予防薬をもらいに病院へ行った。
今日は、叔母の犬、クロちゃんも一緒。
ランディは、特に問題はないものの、耳掃除を定期的にしているのにも関わらず、左耳だけ汚れが溜まるのが早い為、病院で洗浄薬をもらおうと一緒に病院へ。

ランディは体重を計りたかったので、薬だけでも良かったのだが診察をしてもらうことに。体重は33Kg。少し減った。まぁ、連日の暑さから食欲が落ちていて、ここ1ケ月くらいは、1日1食で1日の必要量の半分しか食べていない。
でも、体のつくりはあばらが浮き出るほど痩せこけてもいないし、元気もある。
ランディ自身の体が自分で代謝をコントロールしているわけだから、ほっといても大丈夫でしょうと先生とも意見一致。
ついでに耳洗浄もしてもらった。
私は普段の耳の手入れに綿棒は使っていない。嫌がって暴れるランディに綿棒は危険すぎる。それに、綿棒は圧がかかりやすく慣れていない人がやるとどうしても耳の中を傷つけてしまい、そこから炎症をおこしてしまう恐れがあるからだ。
先生に綿棒でコショコショしてもらうと真っ黒な汚れが取れる取れる!
家では文句をたれながら大暴れのランディだが、病院では比較的おとなしい。
左耳だけ汚れが溜まりやすいのは、多分マラセチアが原因。家では大暴れで抵抗するランディだから、原因菌のマラセチアをとり切れずに、また増殖してしまうせいだろう。
私は日常の手入れには、手作りのものを使っている。
先生は私が手作りのスプレーを使うことを否定していない。日常の耳の手入れは手作りのスプレーでもOKだけど、汚れが溜まる頻度が高くなったら病院の処方薬を出してもらって、薬と上手に付き合っていきたいことを告げると、あっさりOK。
今回のみ洗浄薬を処方してもらい、診察終了。

そしてクロちゃんの診察。
クロは神経質な性格なので、待っている間も下半身ごとガクガク震えている。
実はクロはおばあちゃん犬。私の母が保護した犬なので正確な年齢はわからない。
先日、お散歩中に会った時、叔母がクロの横腹に腫瘍があるというので見てあげると、腫瘍ではなく皮膚が一部厚くなってかさぶた状になっていた。これはまさしく真菌の初期症状。病院で培養検査をしてもらうよう叔母に伝え、今日、検査の結果が出た。
やはり真菌。原因菌は糸状菌。
糸状菌はリング状に炎症を起こすのが典型だが、極めて初期の頃には、炎症はほとんどみられない。ファングもそうだったからわかる。常在菌である糸状菌が免疫力の低下により発症するので、更に免疫力が低下していくと広範囲に発症し、典型的なリング状の炎症が顕著になる。クロはまだ自己免疫力が下がり始めた時期で、発症はしたもののまだ自己免疫力も多少なりとも残っているから典型的な症状が出ていないのだろう。
心配なのはこれから。ファングも初めて真菌を発症してからあちこち言うところが出てきた。老いは誰にも止められない。いろいろな方法でいかに遅らすことができるかということしかない。
クロの体を撫でると、筋肉はコチコチに硬い。高齢犬独特の皮膚の硬さだ。
クロも外用薬をもらい診察終了。また、1週間後に診察ということのようだ。
ただ、私は毎回診察にクロを連れて行くのには少々不安を感じている。
クロのように神経質で病院を極端に怖がる場合、それ自体が大きなストレスになる。
ストレスを受ければ体の免疫力は著しく低下してしまう。そのことが疾患の治癒を遅らせてしまったり、他の疾患を誘発することだって考えられる。
できれば、叔母がクロの状態を把握して病院で説明ができて、先生の説明も叔母が正確に理解することができれば一番いいのだが、真菌は子供や老人には感染しないけど普通の大人には感染する!などと全く誤った理解をしてしまうのだから、クロの負担を考えて叔母に期待するのは無理な話だろう。
やっぱり、病気や薬の話というのは、どんなにわかりやすく説明されても、一般的には非常に理解しにくく、いろんなことを先生と話せば話すほど、聞いた情報が混乱して、間違った理解をしてしまうものらしい。
しばらくは、小姑のように私があれこれ世話を焼いてやろう。
ただ、厄介なのは叔母が病院の先生の言うことを勘違いしたまま信じ、私の言うことをあまり聞かないことだ。
ただの体験者と獣医。肩書きがあるかないかだけで、たとえそれが勘違いした間違った情報であっても、言葉の重みが違ってしまうことが残念であり心配だ。

夕方、クロはお散歩途中に我が家のあたりで、前足をかばうように歩様が乱れ、私が車で家まで送っていった。
原因はわからない。今日の通院の疲れが出たのかもしれない。
急を要するようではなさそうなので、様子をみてもいいんじゃないかと叔母に言った。
クロはこれからゆっくりと介護が必要な状態へとなっていくのだろう。
がんばれ、クロ!



No.244
7月14日(Wed)  新入り、ヴューロ君!


1ケ月前、叔母の家に仔猫のヴューロ君が仲間入り。

ある朝、ランディの散歩での日課である祖母との挨拶に立ち寄ると、祖母や叔母と一緒に暮らしている従兄弟が何やらダンボールを大事そうに持ってきて車に積んでいた。
ランディはこの従兄弟のことが大好きなので、従兄弟を見つけるとダッシュで近寄っていった。するとランディの気配を察したのか、ダンボールの中からウーーーーッと小さな唸り声が聞こえた。
ん?このダンボール唸っているねぇ!と私。気まずそうな従兄弟。
観念した従兄弟が箱のふたをあけると、ガリガリに痩せて怯えている真っ黒な仔猫が中にいた。この子、どうしたの?そしてどうすんの?祖母と叔母は知ってんの?と質問攻めの私に、従兄弟は説明をはじめる。
車の整備会社に勤めている従兄弟。ある日、売っているタイヤのあたりから仔猫の声がした。どこにいるのかわからずに、タイヤの中を一個づつ探していくと、タイヤの中にキラリと光る目を発見。かわいそうだからと保護して家に連れてきたらしい。
叔母には、私にバレる5分前に話したが祖母にはまだ内緒。
そして、このネコは自分が責任持って飼うと言う。
従兄弟に本当に生き物の世話がキチンとできるのだろうか?
私は少々、いや、かなり不安を感じたが、いざとなったら叔母がお世話をするだろうという保険があるので、任せてみることにした。
誰だって初めての事は、知らない事の方が多いし、うまくできなくて失敗することもある。その辺は、私と叔母がしっかりフォローしてあげて、少しづつ飼い主としての勉強をしていけばいい。
要は、ヴューロが幸せになれればそれでいいのだ。
とはいえ、従兄弟は保護したてのヴューロの状態をあまりにも楽観視していた。
私が見たところ、ダンボールの中で初めて見たヴューロは、数日間、何も食べていなくてやせ細っている。極限の空腹のせいなのか保護される前に何か怖い目にあったのか、ひどく怯え、警戒心まるだしで精一杯の力で私を威嚇する。
背中には白いシラミの卵がびっしりと産み付けられているし、目からは膿みっぽい目やにも出ている。
そんな、ビューロを従兄弟は会社に一緒に連れて行こうとしていた。
私は勘違いしている従兄弟にヴューロの状態を説明した。
フーッと唸っているけど、これは元気があるから唸っているんじゃなくて、命を削って最後の力を振り絞って自分を守ろうとしていること。
とにかく、ご飯を食べさせて体力をつけ、ゆっくりと休める場所を与えなければ死んでしまうこと。会社に連れて行って消耗させては、明日は生きていられるかわからないこと。
そして、従兄弟と相談した結果、この日一日は、私がヴューロを預かることとなった。
祖母に内緒にしている手前、家にはヴューロを置いておくわけにはいかなかったからだ。

私が自宅にヴューロの入ったダンボールを運び込むと、ランディをはじめジュンジュンとマッコもダンボールに群がってくる。
すばやく、2階の部屋にビューロを隔離。
急いで、トイレと水とご飯を用意して、小さなダンボールで隠れる場所を作りタオルなどを敷き、休める場所を整える。
何度もご飯をあげたり、トイレを促したりしていると、抱いてしまえばフーと唸ることはしなくなった。
ただ、壁1枚をはさんで、ジュンジュンが戸をカリカリやったり、暑がりランディのハァハァする息遣いで、緊張し続けるヴューロ。
かなり、神経質で怖がりの性格のようだ。
私が1階にいれば我が家のシッポーズも1階にいるが、私がヴューロの元にいくと、ゾロゾロと着いてきて部屋への侵入を強行しようとするため、お世話をする時間以外は、2階の隔離した部屋にそっとしておくことにした。
翌日、空腹も満たされゆっくり眠ることができたのか、ヴューロは前日とは見違えるほど元気になっていた。前日は物音ひとつ2階から聞こえてくることはなかったが、この日は朝から、ガタガタと元気に動き回る音が聞こえてくる。
様子を見に行くと、ご飯もキレイにたいらげ、立派なウンチもトイレに発見。サークル代わりにビューロを入れておいた大きなダンボールからも脱走して、部屋中を冒険していた。これだけ元気になったなら、とりあえずの危機は脱したなと安心。
そして、朝一で仕事が休みの従兄弟が迎えにやってきた。
シラミや、目やにが出ているからカリシウイルスの可能性があり、叔母のネコと接触させてはいけないこと。ビューロが環境に慣れて安心できるようになるまで、会社などには連れて行かないこと。早急に病院へ連れて行って、ウイルスに効く目薬をもらい、シラミにはフロントラインスプレーをしてもらうこと。
ご飯を与えたりトイレの掃除をするときは、抱きながら優しく声をかけたりして、人間に対する恐怖心を取り除き、それ以外の時間はチョビチョビと構うことはしないで、ゆっくりと眠れるようにしてあげることなどなど・・・
思いつくことを紙に書いて、口頭でも説明をした。
ヴューロがこれから暮らす家に帰っていった後は、ヴューロの居た部屋を大掃除。
何しろ、毛ジラミの卵をびっしりつけたまま、部屋中を冒険してくれたので大変である。

その後も、私は何かとヴューロの様子を見に行っては、目薬の差し方のコツを教えたり、与えているご飯の量をチェックしたりと、小姑のように世話を焼いている。
従兄弟も慣れないなりに頑張っているせいか、1ケ月がたった今は、人にフーと威嚇することもなく、サークルの中でおもちゃで元気に遊んでいる。
私たちにはまだ警戒心が少しあるようだが、従兄弟の膝にはヴューロから乗ってくるようになったらしく従兄弟も喜んでいた。
昨日、まだ痩せ気味ではあるが、ご飯ももりもり食べて体力もついてきたようなので、シラミと新たに見つかった真菌の治療のため、病院で全身の毛を刈ってもらったヴューロ。
小さなカラーをつけて、丸裸のその姿は少々かわいそうだが、早く治すためには仕方が無い。早く病気が全部治って、叔母のネコたちと遊べるようになるといいね。


No.245

るんば  2004/07/15/13:08:35   No.246
ヴューロ君、素敵な家族が見つかってよかったね。みんなで幸せになってね〜。

7月18日(Sun)  緑地公園へ
朝3時45分起床のNAOと、起きられないからと徹夜した旦那。
腹出して寝ていたランディも飛び起きる。
「ナニナニ?お出掛け?」と寝ぼけ眼でワクワクしている。
今日は、旦那に付き合ってカブトムシ取りに出掛けるのだ。

家から車で15分位の所にある緑地公園。公園のとなりには自然観察区域?となっている小さな雑木林がある。池の中からは食用ガエルの鳴き声、住宅街では見ることのない蝶やトンボの姿もある。(観察区域だから本当は取ってはいけない?)
初めての場所にランディは大はしゃぎ。リードをグイグイ引っ張りながらせわしなく匂いをクンクン。足場の悪い斜面も軽快に上ったり降りたりと実に楽しそう。
お目当てのくぬぎの木に辿り着くと、染み出ている樹液に蝶やスズメバチが集まっていた。でもカブトムシの姿はない。
スズメバチがいたので、私とランディは少し離れた所に避難。
木の周りをウロウロする旦那の近くに行きたくてランディは吠えまくる。
旦那が木を蹴ると、ポトッと黒い虫が落ちてきた。
おったぁ〜〜〜!と絶叫して喜ぶ旦那。子供である。
旦那の喜びぶりにランディはますますテンションがあがる。
足場が悪く踏ん張りがきかない場所のため、私の力ではもうランディを制御できない。
ファングと行った時には、3匹のカブトムシが取れたが、今日は1匹だけ。
リードを旦那に渡し、今度はランディと一杯遊んであげるために隣の緑地公園に移動。
緑地公園の芝生の上でランディとボール遊び。芝生の上なら柔らかいのでランディを思いっきり走らせたりジャンプさせたりしてやれる。
5時を過ぎると、ウォーキングの人が通るようになってきたのでオンリードにして、今度は公園内のアスレチックに挑戦。
アスレチックに初めは無関心だったランディだが、私が丸太とチェーンでできたつり橋を揺らすと、ジャラジャラ鳴るチェーンの音にビビリながらも興味津々。
でも、つり橋まではハシゴを登らないとダメなのでランディには無理。
次は丸太を組み上げた斜面をロープを使って登るヤツ。
ロープをブラブラさせると、ランディも丸太に足をかけて立ち上がりロープを咥える。
でも、斜面が急すぎてランディには無理。
思い通りにならないのが気に入らないのか、ランディはピーピーと鼻を鳴らす。
よしっ、ランディ!今度はこっちだ!そう言うとワクワクしながら嬉しそうな顔でついてくるランディ。
今度は、滑車のついたロープにぶら下がりターザンのように渡したロープを滑るヤツ。
人がぶら下がるとスピードが出てしまい、ランディを蹴散らしてしまいかねない。滑車についたロープだけを放すとゆらゆらとロープを揺らしながら滑車がゆっくり降りていく。
動き出したロープに驚いたのかヘッピリ腰になるランディ。でも、ロープを捕まえたくて仕方がないらしい。オドオドしながらもロープを追いかけていく。
何度も繰り返していると、ランディも怖くなくなったようで、勢いよくロープを追いかけては、飛びついてロープを咥え滑車を止めるまでになった。
この遊びはランディのツボにはまったらしく、滑車が動かなくなると私の顔を見上げて「もう1回やって〜」と催促。
ロープを引っ張って滑車を元に戻そうとすると、スタート地点に先回りして待っている。
飽きもせずにこの遊びを十数回繰り返していると、お散歩犬たちが通るようになってきたので、物足りなそうなランディを連れて帰ることにした。
車に戻る途中、スプリングの上に子供が乗れる動物の形をした遊具を発見。
「ランディ!コアラさんとパンダさんがいるよ!」
遊具のコアラとパンダを見つけた瞬間、飛びのいて固まるランディ。おもしろい。
またしても、ヘッピリ腰で少しずつ警戒しながら慎重に近づいていく。
ランディがパンダに50cmくらいまで近づいたとき、旦那がパンダを動かした。
スプリングでボヨンとはずむパンダにびっくりしたランディは、私の足に激突。離れた所からパンダに向かって吠えまくる。大丈夫だよ!と再びパンダに接近させるが、今度は更に慎重になってパンダから距離をとりながらパンダの後ろに回りこむ。そしてパンダのお尻をクンクン。何やら難しい顔をしながら首をかしげてパンダを見つめるランディ。
実にかわいい。慣れてしまってからは、パンダもコアラもつまらなくなったようで、車に戻り公園を後にした。

家に帰る途中、留守番のジュンジュンとマッコのおみやげに、自宅近くの公園で蝉取り。
旦那が手づかみで蝉を取ろうとしている間、ランディは砂埃を舞い上げながら砂場を穴堀。やっと1匹のアブラゼミが取れたので自宅へ戻る。ランディに蝉を見せると食べようとしたので、慌てて隠す。
丁度、出窓で朝の日光浴をしているジュンジュンとマッコ。網戸の外側に蝉をくっつけると、蝉も逃げることなく網戸にくっついている。
首をかしげながら不思議そうに蝉を見つめるジュンジュンとマッコ。
家に入って、しばらくの間、蝉は網戸を離れず、ジュンジュンとマッコも蝉に釘付け。
そんなネコズを眺めていると、やっぱり手を出したのは、虫ムシ大好きのマッコ。
マッコが手を出すと蝉は網戸を上っていく。手が届かなくなったマッコは、蝉を見上げながら、お尻をプリプリしっぽをクネクネ。飛び掛ると蝉はアッという間に大空へと飛んでいってしまった。つまらなそうに空を見上げるジュンジュンとマッコ。
今度は、おみやげにネコじゃらしに似た草を取ってきてあげるよ。

No.247
7月23日(Fri)  初めての犬友達


ランディに、初めて身内ではない犬友達ができた。
相手は時々お散歩で会う2歳のゴールデンの男の子。
時々、お散歩ですれ違うとランディはワンワン背中の毛を逆立てて吠えるが、このゴールデンはランディに吠えない。ただ、こちらに興味はあるようでリードを持つお父さんが必死に踏ん張っている。
ある日、勇気を出してゴールデンのお父さんに声をかけ、ランディのお友達になってとお願いした。
快く承諾してくれてランディを近づけてみたものの、ランディは怖がって一定の距離を保ちながらワンワン吠えるだけ。
ゴールデンが怖くないことをランディに教えるために、私がゴールデンを撫でると、少し安心したのか吠えるのをやめて、距離を縮める。
これを、朝のお散歩で会うたびに何回か繰り返し、今日4回目にしてお友達になれた。
今日も初めはワンワンと吠えたが、すぐに鼻と鼻をくっつけて挨拶。
その後は、ランディは上半身だけ伏せの姿勢でゴールデンを遊びに誘う。
でも、このゴールデンは犬よりも人に興味があるらしく、一生懸命、遊ぼうとアピールするランディをそっちのけで、私に向かって飛びついてくる。
ゴールデンくらいの飛びつきなら私は全然平気なのだが、やはりハイテンションの愛犬のよその人への振る舞いには飼い主として気を遣うのだろう、お父さんはリードをしっかり短く持っている。ちょっとリードで制御している様子が必死なので申し訳ない気分になった。
今日は、ゴールデンのお父さんにもランディは初めて撫でてもらった。
今まで何度も犬同士を合わせてきたが、お父さんがランディに手を伸ばすことはなかったので、やはりシェパードだから怖いのかな?と思っていた。
せっかく撫でてもらっているのに、ランディときたらお父さんは眼中にないといった様子でゴールデンに集中。まったく失礼な態度である。知らない人、特に男の人に対して警戒心が強いランディにとっては収穫であった。

ランディがまだ見るからに仔犬だった頃は、知らない人にも「これ、シェパードですかぁ?かわいい!仔犬のシェパードは初めて見ますぅ〜」なんて向こうから寄ってきたものだが、生後3ケ月を過ぎたら、「大きいですねぇ」「すご〜い!」と声はかけてくるものの、みんな一定の距離を保ちそれ以上は近づいてこない。
最近では、遠くから「大丈夫ですかぁ」と道路でのすれ違いの際に念を押されることも。
シェパードというだけで、本当はランディの方がビビリまくっているのに敬遠されてしまう。だから、(私の努力も足りなかったのだが)幼少期の社会化はランディの場合、完璧に失敗と言っていいだろう。
小型犬全盛の今、強面の大型犬にとっては、幼少期の社会化は想像以上に難しいことをランディで実感した。
これからも、少しづつではあるが、ランディを怖がらない稀少な人との出会いは大切にしながら、対人恐怖症?を克服するべくランディと共にがんばっていくのだ!
No.248
7月28日(Wed)  おうちを守るぞ!


20時頃、夕食の準備をしているとランディが玄関に向かって猛烈な勢いで吠えながら走っていった。
また、道路を人が通っただけだろうと思いながらランディをなだめに行くと、誰かが鍵のかかっている玄関をガチャガチャとこじ開けようとしている。
なっ、何なんだ?
急に怖くなった私は、そっと台所にもどり勝手口にも鍵がかかっているかを確認して、まな板の上の包丁を片手に玄関にもどった。
ランディは私の顔を見ると吠えるのをやめたが、肩から腰まで毛を思いっきり逆立てて犬歯を剥き出しウーーーーッと唸り声を出している。
ランディがこんなに警戒心をあらわにすることなど、今回が初めてだ。
きっと私の恐怖心と緊張感がランディにも伝わったのだと思う。
そっと、外の様子を伺っていると「いないみたいだなぁ・・でかい犬がいる」とつぶやく男の声が聞こえた。聞き覚えのない声だ。
すると、再びガチャガチャと玄関を開けようとし始めた。
激しく吠え立てるランディとその横でシッポの毛を膨らませちっちゃい体で警戒しているジュンジュン。
マッコは、私の足元をすり抜けてさっさと2階へ走って逃げた。
不審者から家を守ろうとする2頭の後ろから、私は包丁を握り締めながら「誰だ!」と叫んだが、返事はなし。ますます怖い。
しばらくすると玄関を開けようとする音もしなくなり、気配もしなくなった。
110番しようかとも思ったが、勝手口のくもりガラス越しに点滅する車のハザードが見えたので、カーテンの隙間から外を見ると男がウロウロしていた。
ランディが出窓にあがり吠えたてると、男がこちらを見た。
私は手に持った包丁を男から見えるように構え、カーテンをバッと開けると、その男はこちらに少し近づいてきて、道を尋ねてきた。
不審に思いながらも、「その道をを向こう」とそっけなく答え、窓越しに犬歯を剥きだしてウーッと唸っているランディと共に私はしばらく睨み続けた。
すると、男は車に乗り込み走っていった。

この男、本当に道を尋ねたかっただけなのだろうか?
道を聞きたいだけで、知らない家の玄関を2分近く無理やり開けようとするだろうか?
それにしても怖かったぁ〜。
こんな時は、ランディは本当に心強い相棒である。
ジュンジュンも家を守る為、ランディと一緒に頑張ってくれた。
我が家の男の子はなんて頼もしいんだろう。
危機?がなくなると、いつものようにランディはおもちゃで遊び、ジュンジュンも私の膝にのって甘えてくる。
ジュンジュンは頑張ったけど、やっぱりちょっと怖かったようだ。
もう大丈夫だよ。と優しく体を撫でるとゴロゴロと満足そうに喉を鳴らしている。
みんなが落ち着くと、「何だったの?もう、大丈夫?」とでも言うように、まん丸の目をしたマッコが2階から降りてきた。
No.249

るんば  2004/07/29/09:11:07   No.250
すごく怖かったね・・しっぽさんがいてくれて良かったね〜。ランディ君とジュンジュン、お手柄だ!
 私がココアと花火ででれでれのときに、NAOさんがこんなに怖い目にあっていたとは・・
何もなくてよかった〜。



しずみん  [E-Mail] [URL]  2004/07/30/20:47:33   No.251
前に「宅配便でーす」と言いながら閉まっているドアのノブを激しくガチャガチャされたことがあります。こちらから開けていないものを開けようとするのは、失礼だろう…たとえ、本当に宅配便だろうとも。と憤慨してあとでその宅配便会社に苦情のメールを入れたことがあります。怖いよねえ、こちらがOKしていないのに、無理矢理こじあけようとするのは、ランディくん、かっこいいぞ!


まるこ  2004/08/02/21:51:57   No.252
ランディかっこいいー!
まるこも宅急便とかピンポンなった時はモニターで見てまるこのおばあさん以外はイオンと一緒に降りていきますよ。
イオンは普段もよく吠えるから不審者への威嚇には最適です。
シェパは最高だ〜♪癒されるし守ってくれるし!


NAO  2004/08/03/19:13:23   No.253
まるこさん、いらっしゃーい!(^^)
イオンちゃんもよく吠えるんだぁ。
そんなとこまで、激似な2人、いや2頭だ。
いつか会いたいなぁ。美女軍団に・・・


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