桜の季節。 ランディと実家犬たちを連れてお花見に出かけた。 お花見といっても、普段の散歩コースで、桜ではなく桃の花やタンポポというのが我が家流。 なにしろ、はちゃめちゃ犬ばかりなので、桜見物の人がたくさんいる所には連れて行けない。この場所は、ファングも毎年お花見写真撮影会をしていた所。 ファングと「来年も一緒に行こう」と約束していたのに、ファングを連れてくることができないのが寂しい。 カメラをかまえる私に向かって走ってくるファングの笑顔、タンポポに囲まれて私を見上げるファングの笑顔・・・ この季節、この場所に立つとファングとのいろいろな思い出がよみがえる。 今日はポケットの中に、ファングが我が家に来てからずっと付けていたネームタグを偲ばせ、一緒に連れて行った。
そんなちょっぴり切ない思い出に浸る私をよそに、ランディたちは大暴れ。 いつもの散歩コースなのに、何がそんなに楽しいのだろう? まったく、ファングの時の風や土の匂いを感じながらのゆったりとした写真撮影とは、天と地である。 動き回る犬達のシャッターチャンスを作る為に持参したおやつに、どいつもこいつも群がってくる。さくらとランディは立ち上がれば、私の顔まで届くのだから、私もカメラのレンズに鼻汁をつけられないようにするのに必死。 「お花と愛犬」という春らしい構図を考えて写真をとろうと思っていても、タンポポや菜の花をなぎ倒しながら、ランディとキーボーは取っ組み合って遊ぶ。 シャッターチャンスを覗っている間に、花たちはみるみるボロボロになっていく。 台無しである。 おかげで、犬の目線にカメラをかまえて撮れた写真は皆無。 すべて上からのアングルになってしまった。 お花と一緒にランディ・さくら・キーボー・ゴンという集合写真を撮るのが今日の目標だったが、無理だった。来年こそは集合写真を撮ってやる!
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No.219 |
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