2003年12月の日記


12月4日(Thu)  群れでお散歩


ランディを連れて実家へ遊びに行った。
さくら&キーボー&ゴンとは、今日で3回目の対面。

1回目の時は、部屋の隅で身動きひとつとれなかったランディだったが、2回目に実家で会わせたときには、キーボーに向かって吠えて遊びに誘ってみたり、ゴンとも鼻を突き合わせて仲良くできた。やはりさくらに対しては、さすがの荒くれランディも一目置いているようであったが、さくらがお水を飲んでいるときに、うっかりランディも一緒に飲もうとして怒られた。でも、しばらくすると怒られたことなどすっかり忘れ、くつろいでいるさくらのシッポをジーーーッと見つめ、前足でいたずらしようとしている。
さくらが怒るときは、ランディが仔犬なのでかなり加減をしているが、見ているこちらはドキドキなのである。
怒られている当のランディは、牙を見せて威嚇するさくらから視線をそらすこともなく、首をかしげて不思議そうにさくらを見つめている。
全く、反省したり遠慮したりしない犬ランディ。ある意味、大物である。

今日は、母と私で4匹の犬を引き連れてお散歩へ。
ランディはまだ、他の3匹と同じ距離は歩けないので、母が先に実家犬だけお散歩を済ませてくれていた。実家犬たちは夕方2度目のお散歩。大サービスである。
いつも、私とランディと2人で歩くときは、ランディは慣れないリードに絡まったり、私の足に飛びついたりして、なかなかうまく歩けない。
実家犬たちと一緒に歩けるか心配したが、先頭を歩くキーボーにランディも真っ直ぐ続いて歩いていく。
川沿いの土手で、呼び戻しが完璧なキーボーとイマイチだけどほぼ完璧なゴンはノーリード。さくらも呼び戻し完璧だが、ランディがいるので念のためリード付き。
ここの土手は、車や自転車は通ることができないし、360度見渡せるので、呼び戻しさえ完璧であれば、安心して犬たちを遊ばせてやることができる。
マイペースなゴンはウロウロ歩き回り、キーボーは一人で草と戯れている。さくらは、どっかり腰をおろしてくつろぎ、ランディはゴンやキーボーの後を着いてまわったり、土の匂いを嗅いでいる。
そして、ポケットに忍ばせてきたビスケットでおやつタイム。
さくらは食べ物が絡むと本当に厳しくなるし、ランディも食べ物にはむしゃぶりつくタイプ。少々心配はあったが、実家犬たちは、名前を呼ばれた犬だけがおやつをもらえるということを理解している。もちろんさくらも食べ物に対する執着が強くても、「さくら」と呼ばれたとき以外は、他の犬がもらっても怒ったりしないのだ。
ただし、キーボーやゴンの口から落ちたおやつはすべてさくらの物となる。
「座れ」と号令をかけると、見事に4匹で揃ったおすわり。そして、名前を呼びながらおやつを与えていく。ランディもおとなしく待っている。
そして、「ランディ」と名前を呼んでおやつをあげたが、さくらは横目で見ているものの怒る様子はない。まだ、新入りランディだからさくら怒るかな?と心配していたが、大丈夫なようだ。
おやつタイムの後、そろそろ帰ろうかと母と話していたら、急にさくらがランディに飛び掛ってきた。もちろん襲うつもりではなく遊びだ。でもランディは怖がって尻込み。
さくらは、ランディのリードを咥えて自分の方へ引きよせようとしている。ランディも踏ん張る。が、急にさくらがリードを離したので、ランディ後ろへ転がって側溝に落っこちた。
「あ〜〜〜〜あ〜〜〜〜〜。おっこっちゃったじゃ〜ん。だいじょーぶ?」と言いながら、ランディを抱き上げようとするとさくらやキーボーやゴンが心配そうにランディの所に集まってきた。
実家犬たちも、いつのまにかランディを仲間として認めてくれたようだ。
帰り道、前を歩くキーボーとゴンに遅れないようにランディは私を引っ張るように走っていく。さくらもランディの横を一緒に小走り。時々、ランディが遅れると、さくらは自分から立ち止まって、ランディが来るのを待つ。
そう、さくらは顔はイカツイが心は優しい犬なのだ。
なんだか、犬種は全然違うのに、さくらとランディを見ていると母犬と仔犬のようにも見える。
ランディもすっかり群れの一員という感じでとても満足そう。
やっぱり、ジュンジュンとマッコと遊んでいる時とは、ランディの動きや顔が全く違う。
また週末にでも、実家へ遊びに連れて行ってやろう。

写真は、義理人情に厚いリーダー犬・さくら

No.185
12月5日(Fri)  ちびはちゃん、やすらかに・・・
しずみんさんのちびはちゃんが、虹の橋へ旅立っていった。

ちびはちゃん、もう怖いこともないよ。痛いこともないよ。
天国では、むぎちゃんまめちゃんが待ってるから・・・
兄弟のハーミアちゃんも一緒だから、寂しくないね。

天国からみんなで、しずみんさんとムーシュちゃんを守ってね!
No.186
12月7日(Sun)  ありがとう、ちびはちゃん
ちびはちゃんのお葬式に出席させてもらったランディ。
初めての社、初めて会う人達。人見知りすることもなくみんなに可愛がられてランディはご満悦。
そんなウキウキ気分のランディだったが、ちびはちゃんと最後のお別れの時には、みんなの悲しい気持ちを察したのか、クンクンと鼻を鳴らしながら困った顔をしていた。
「大切な子が旅立ってしまったから、悲しいんだよ」そう言い聞かせると不思議そうな目で私を見上げていた。
生後3ケ月弱の仔犬でも、何がおこったのかはわからなくても、悲しみの気持ちはちゃんとわかるんだね。

私は、親戚や友人のお葬式でも泣いたことは1度もない。
人前で泣くことに、抵抗があるのだ。
ちびはちゃんとのお別れでも、涙はでなかった。
でも、まめちゃんの時は泣いた。ねりちゃんの時は最後に会いに行くこともできなかった。ファングを失った後のまめちゃんとねりちゃんの時は、私自身、精神的に弱っていた。
ファングのいない生活もしっかり受け止められたと自分で思っていても、やはり「死」ということに神経質になっていた。まめちゃんとねりちゃんの訃報を聞いたときは、自分の感情をどう整理していいのかわからず動揺していた。でも、今はランディがいる。ランディがいることで、ちびはちゃんにも会いに行く勇気をもつことができた。
やっぱり、かわいい子の天国への旅立ちはたくさんの人に見送られるほうがいい。
そう思うと、ねりちゃんには本当に申し訳ない気持ちになる。
見送ってやれなくて、ごめんね、ねりちゃん。
今回はちびはちゃんの安らかなお顔を見ることができて、本当によかった。
遊ぶこと、食べること、眠ること。その3つしか考えていないような爆裂小僧のランディだが、しっかりと私の心を支えていてくれている。
悲しみの席にランディを連れて行くことを、最初はためらっていたが、ランディの元気を、少しでもみんなにわけてあげることはできただろうか。
大切な子を立て続けに失った悲しみは計り知れないが、ゆっくりゆっくり元気になっていってほしい。
No.187
12月8日(Mon)  さくらVSランディ
さくらたちが遊びにやってきた。
4匹でお散歩を済ませたあと、室内へ。
さすがに、広いとはいえない部屋の中に、小さいとはいえない犬が4匹もウロウロしているのはすごい光景である。

さくらとキーボーが遊び始めると、なんだかランディが妙な動き。
取っ組み合って遊ぶ2匹の周りをウロウロしている。
どうやら、ランディも仲間に入って遊びたいらしい。
そのうち、さくらのシッポをジャンプしてパクッとしてみたり、さくらに押さえ込まれて動けないキーボーの後ろ足をパクッとしてみたり・・・
そんなことしてるもんだから、さくらの標的はキーボーからランディに。
最初にちょっとヒヤヒヤしたが、見ているとさくらも明らかに遊びのようだし、そのまま見守っていると、なんとランディも全然ひるむことなく、さくらの首根っこに食らい着いている。押し倒されても、体当たりで吹っ飛ばされても、さくらに猛然と突進していくランディ。楽しいらしい。
つまらないのは、キーボーである。
さっきまで、一緒に遊んでいたさくらが見向きもしてくれないのである。
今度は、ランディと遊ぶさくらの体をキーボーが鼻で突いたり、ランディに向かって吠えてみたり・・・
そして、3匹入り乱れて怒涛のように狭い室内を走ってくる先には、逃げ場を失ったゴンが・・・。3匹の体当たりを食らって吹っ飛ばされるゴン。いつもゴンは、一緒に遊ぶこともできず、逃げ遅れてはとばっちりを受ける。
更に、さくらとランディの取っ組み合いは続く。
しかし、グラマーな体格のさくら姐さんは持久力がない。最後は寝転がってしまったさくらの肩に、ランディが乗ってしまい、ランディの勝利?
さすがのさくら姐さんも、仔犬の持久力にはかなわないようである。
No.188
12月13日(Sat)  キーボーの災難


さくらとキーボーが我が家に遊びに来た。
このところ、ほとんど毎日のようにランディはさくら達と会っている。
そのせいか、初めはランディを避けていたキーボーもすっかり打ち解けた。

散々3匹で遊んで、そろそろ帰るよと母が帰り支度をはじめたが、さくらが駄々をこねはじめた。「まだ、帰りたくない!」とリードを引っ張ろうが、おやつで釣ろうが、断固として動かない。
私は明日も仕事休みだし、さくら、お泊りしていく?ということで、帰る気満々だったキーボーもさくらに付き合わされて2匹でお泊りすることに・・・

母が帰った後、さくらもキーボーも母が出て行ったドアをじーーーーっと見つめ続けていた。その後も車の音がするたびにドアに駆け寄る。
でも、次第に慣れてきたのかさくらもキーボーも横になってくつろぎ始めた。
さくらもキーボーも遊びつかれて眠くなったらしい。
しかし、遊んでも遊んでも遊び足りないヤツがいる。
ランディは、「ねぇー、遊ぼうよ〜」と誘うようにさくらの顔に向かって至近距離で吠え立てる。しかし、眠いさくらはマズルにしわを寄せて犬歯を剥きだしてウーーーッ!
でも、そんなことぐらいでランディはあきらめない。
何を思ったか、さくらの頭の上に登り始めた。当然、怒られるランディ。
でも、さくらはよく見ていると遊んでいるときもランディを踏まないようにしているし、噛む力も体当たりする力も、ちゃんと加減をしている。
相手が成犬ならこういうわけにはいかないのだろうが、ランディがまだ仔犬なんだということをわかっているようだ。
さくらとランディを見ていると、容姿はまるで違うのに、何故か母犬と聞き分けのない子供というように見える。
ランディには少し甘い態度のさくらも、眠気には勝てないらしく、どんなにランディが誘っても怒るだけで乗ってこない。つまらないランディは次の遊び相手を探す。
目が合ってしまったのは、キーボー。
キーボーもさくら同様に眠くて仕方がない。子守などまっぴらゴメンと言いたそうだが、ランディが遠慮するはずもなく、追いかけっこスタート。
一見、仲良く遊んでいるようにも見えるが、キーボーはランディのことがうざったいようだ。さくらがするようにウーーーーッとキーボーも威嚇するのだが、ランディにとってキーボーの威嚇は関係ないらしい。
すさまじい追いかけっこで床のカーペットも歪みまくる。

ようやくランディも疲れて眠り始め、みんなで仲良く寝ましょう!と思ったら、ドアをガタガタ鳴らしながら、黒い物体がドアの隙間から部屋に侵入を試みている。
ジュンジュンだ。
ジュンジュンは、仔猫のころからファングと暮らしていたせいか、犬を全く怖がらない。
まるで、犬達の仲間に入るようなつもりで、ウニャァ〜〜〜と何やら話しかけながら犬達に近寄っていく。
そして、ジュンジュンの乱入によって、またまたランディがお目覚め。
さくらが遊んでくれないから、またキーボーが追いかけられる。
そんなことを繰り返しているうちに、キーボーが急に嘔吐しそうな素振り。朝、とっても早起きのキーボーにとって、20時という時間は真夜中のようなもの。なのにしつこいランディのおかげで、ゆっくり休むこともできない。
ランディのしつこい遊ぼうよ攻撃に、キーボーはストレスからとうとう気持ち悪くなってしまったようだ。
さすがに、私もキーボーが可哀想になって、急遽、さくらとキーボーを実家へと帰すことにした。
実家へ到着すると、キーボーは父にすっかり甘えて、あっという間に自分の寝床で眠ってしまった。
さくらのわがままに付き合わされて我が家へと置き去りにされ、気持ち悪くなるまで子守をさせられ、キーボーにとっては災難な1日であった。

それにしても、キーボーが吐きそうになるくらいのランディの相手を、体を(ランディのよだれで)ビショビショにしながら毎日しているジュンジュンって、もしかしたら、ものすごいネコなのかもしれない。
No.189
12月20日(Sat)  掃除機VSランディ


TVなどで、掃除機をかけはじめると掃除機に向かって、吠えたり噛んだり・・・そんな犬を見かけると、あ〜ぁ〜、こんなんじゃ、掃除できなくって大変だなぁ〜と、他人事のように涼しい顔で見ていた私。
でも、他人事じゃなかった!
最近になって、何故か急に掃除機に戦いを挑むようになってしまったランディ。
掃除機を出すと、急いでヘッドの前に回りこみ戦闘態勢。
スイッチONで、ウォ〜〜ン、ギャンギャン、ガゥ〜〜〜、ワンワン・・・・
延々と続く掃除機VSランディ。
無視してズンズン掃除を進めるが、やっぱり邪魔。
スクスク成長するランディに、掃除機が負けるのも時間の問題っぽいな〜〜〜。
先日も仕事から帰宅すると、部屋中に小さな黒いブツブツが散らばっていた。
初めは何なのか見当もつかなかったが、部屋の隅にファンヒーターの消臭フィルターが変わり果てた形で転がっているのを発見して、ようやく事態が飲み込めた。
黒いブツブツはフィルターの中に入っていた活性炭であった。
部屋中に散らばった活性炭をランディと戦いながら、掃除機で吸い取っていった。
小さな破壊屋は、次は何を壊すのだろう。
No.190
12月21日(Sun)  3年前の今日


ファング。もう、天国での暮らしには慣れたかい?
3年前の今日。
お前が我が家にやって来た日だね。
思い出すよ。
お前が初めてうちへ入って、いきなりテーブルの上のネギトロ盗んで食べたこと。
初めての家なのに、すっかりくつろいで、まるでずっと前からうちの子だったみたいに落ち着いていたこと。
私がソファの上にのったのを見て、ファングも真似してソファに乗ってきたね。
はじめてお前におやつをあげようとして、ジャーキーを差し出したら私の手まで食べようとしたね。あれは、痛かった〜。2時間くらい指がジンジンしてたんだよ。
眠っているお前は後ろ足を激しくバタバタ動かすから、私は痙攣を起こしたのかと思って病院へ連れて行こうか?でも一人で大きなお前を抱くこと出来ないし・・・とオロオロしていたね。でもお前、夢の中で走っていただけなんだよね。
「ファング」って呼んだら、うるさそうな顔して起きて、またすぐ寝たね。
せっかくお前のお布団も新品を買って用意しておいたのに、夜になって私の布団を敷いたら、自分の布団じゃなくて私の布団で寝たがっていたね。どいてって言うとお前は聞こえないふりをしていたね。
力づくで何度どかしても、お前は隙を突いては私の布団に寝るから、私は足が布団に入らなくて寒かったよ。
仕事から帰ってきた旦那が初めてお前に掛けた言葉。ファングは覚えているかい?
「おぉ〜〜〜〜よぉ〜〜来たなぁ〜〜〜」だよ。この言葉、ランディと初めて会った時と全く一緒。笑っちゃうでしょ。
お前は、初めて旦那と会ったときも、シッポを振って旦那の手を優しく舐めてくれたね。犬嫌いだった旦那がファングみたいな大きな犬を見ても全然怖がらなかった。

3年前のこの日から、私とお前の歴史が始まったんだね
お前と出会った日のことを思い出したら、またお前に会いたくなってしまったよ。
夢でいい。今晩、お前と会いたいよ。
No.191

るんば  2003/12/22/17:21:11   No.192
ファング君が家族になった日。大切な家族記念日ですね。


りんから  2003/12/23/08:24:31   No.193
そうでしたか・・。
12月10日は、ティックが来て3年目でした。誕生日も解らないから、この日を誕生日にしようと思ったけど、ラーラとのおかしな関係からラーラと半年違いに決めました。(笑)
そっかー、ファング君も冬に登場したのね。あーあ、ティックよ、ファング君を少しは見習ってくれよぅ。

12月24日(Wed)  耳のお話
本日、ランディは2回目のワクチン接種。
今日の先生はファングがお世話になっていた主治医のD先生ではなく、ファングが1度だけ診て貰ったことがあるY先生。このY先生もとっても良い先生で、ランディを迎えてからはD先生とY先生の両方に診て貰っている。
目の怪我の前回の診察から、半月しかたっていないのにその成長ぶりに先生も「大きくなったねぇ〜」と驚いていた。
最近は、まだ子供っぽい体形なのに体に幅も出てきて、全体のバランスがなんとなく変てこ。背骨や肩の毛も大人の硬い毛が伸びてきている途中なので、ウェーブがかかっていて、まるで全身寝癖のよう。
一度立ったはずの耳も、左耳だけまた垂れたままになってしまった。

初めての診察の時には、体を触る先生と保定する私の手を噛もうとしたり、奇声を発しながら文句をたれていたが、今日はなかなかおとなしく診察を受けてくれた。
先生も初めてランディを見たときは、そのアラクレぶりに、成犬になった時のランディに不安を感じていたらしいが、今日はおりこうになった!と誉めてくれた。
飼い主としても一安心。
噛まれても噛まれても、毎日ランディを撫で回していた成果がちゃんとでてきている。
でも、家ではまだまだアラクレのランディ。
外で転げまわって遊ぶので、耳の中の汚れも溜まるようになったが、耳掃除はおとなしくやらせてはくれない。先日右耳は寝ている隙に掃除をしたので、奥までピカピカだったが、左耳は耳垢だらけ。
でも、右が出来ているのだから手入れは大丈夫だね!と先生。
はははっ。寝込みを襲って掃除するんで大丈夫です!と私。
先生に耳のお手入れは何を使ってる?と聞かれ、私は少々答えるのに戸惑った。
手作りご飯や、薬局で手に入る人用の薬も場合によっては使う私に、D先生もY先生も理解を示してくれているとわかっていても、やはり自宅で作ったもので手入れをしていることを告げるには、変な顔をされるんじゃないか?と不安があるのだ。
戸惑いながらも、手作りの液で・・・と私が答えると、先生は興味津々。
お茶と生姜のエキスをアルコールで抽出して、精製水で希釈した中にティーツリーの製油をいれたもので耳の手入れをしていることを告げると、
「すごいね〜。感心しました〜。ランディ君可愛がられているな〜。」と笑って、ランディの頭を撫でてくれた。
怪しい飼い主だと思われないだけでも驚きなのに、こんなアドバイスまでしてくれた。
「耳の中の汚れは、拭いただけではなかなか落とせないんで、ゴシゴシ拭いて飼い主さんが炎症を誘発してしまうことも多いんですよ。少し油の入ったもので掃除すると耳に負担をかけずにキレイに取れますから、製油は正解ですね。それから、耳でおこる炎症はマラセチアによるものが多いんです。マラセチアというのは酵母の一種で常在菌なので、健康な耳の中にもいるんです。でも、これが何かの原因で増殖してしまうと外耳炎になったりするんですけど、マラセチアはアルカリ性の環境で増殖しやすいんです。
だから、今の手作りの液に酢などを加えて、耳の中を酸性にしてあげると、より効果がありますよ!ただ、酢を原液で使うとしみるので希釈することを忘れずに・・・」
なるほど!またひとつ勉強になった!
他にもファングの真菌の時の軟膏はダメだった話やら、生姜入りの手作りご飯の話やら、他に患者さんがいなかったこともあり、またまた私は先生と長話をしてしまった。
先生にとっても、医学書には書かれていない生の体験談というのは、非常に興味深いものらしい。
でも、こうして時間があるときに、先生と話をすることは私がどういう風に犬と暮らしているかを知ってもらう貴重な機会になる。
私も、知らなかった医学的なことをほんの少しだが勉強させてもらえる。
気心が知れた先生と話すのはとても楽しい。
No.194

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